受験ガイド

危険物取扱者の科目免除|乙種・火薬類免状の条件と問題数

危険物取扱者試験の科目免除は、主にすでに別の乙種危険物取扱者免状を持つ人と、対象となる火薬類免状を持つ人の制度です。「試験に合格した」「免状を申請中」だけでは乙種免除の根拠にならず、申請時に免状のコピーが必要です。

最初に確認:受けたい種類、現在持っている免状、申請に使う証明書類の3点をそろえ、消防試験研究センターの最新表と受験地支部の案内を確認します。

乙種・火薬類免状の科目免除を比較

持っている免状 受験する科目・問題数 合計・時間
他の乙種危険物取扱者免状 法令0・物化0・性消10問 10問・35分
火薬類免状のみ 乙1・乙5に限り、法令15・物化4・性消5問 24問・1時間30分
他の乙種+火薬類免状 乙1・乙5に限り、法令0・物化0・性消5問 5問・35分

火薬類免状だけで法令まで免除されるわけではありません。火薬類免状のみの人は法令15問を受け、物理・化学と性質・消火が一部免除です。古い解説の問題数を流用せず、現行の公式表にある24問で確認してください。

他の乙種免状がある場合は法令・物化が全部免除

たとえば乙4免状を持つ人が乙6を受ける場合、法令と物理・化学は全部免除され、乙6の「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」10問を受けます。試験時間は35分です。免除後は性消だけを受けるため、その科目で合格基準を満たす必要があります。

公式の試験方法・合格基準では、乙種の合格基準は各科目60%以上です。通常受験なら法令・物化・性消の各科目で60%以上が必要で、他科目の高得点で1科目の不足を埋める方式ではありません。

「合格」と「免状を有する」は別

消防試験研究センターのFAQは、他の乙種に合格していても免状の交付を受けていなければ科目免除を受けられないと案内しています。次の乙種を申し込む前に、免状が手元にあり、コピーを添付できるかを確認してください。

  1. 合格通知を受け取る。
  2. 免状交付を申請する。
  3. 免状の交付を受ける。
  4. 次の乙種申請で免状コピーを添付し、免除を申請する。

合格後の手続きは免状交付申請の流れ、免状の書換え・再交付との違いは免状手続きの整理を参照してください。

火薬類免状による免除は乙1・乙5が対象

対象は、火薬類取締法に基づく火薬類製造保安責任者免状または火薬類取扱保安責任者免状を持ち、乙種第1類または第5類を受ける場合です。火薬類免状だけなら法令の免除はなく、物化と性消が一部免除されます。

さらに他の乙種危険物取扱者免状も持つ場合は、法令と物化が全部免除され、乙1・乙5の性消5問を受けます。条件が重なるため、願書の免除欄だけで自己判断せず、添付書類と区分を受験地支部へ確認するのが安全です。

丙種・甲種は同じ免除表を当てはめない

他の乙種免状による「法令・物化の全部免除」は、乙種の別類を受験する制度です。丙種を受けるときに同じ表を横滑りさせたり、乙種免状があるだけで甲種の試験科目が免除されると考えたりしないでください。

甲種には科目免除ではなく受験資格があります。甲種の受験資格には、化学に関する学科等の修了、化学科目の所定単位、乙種免状と実務経験、乙種4種類の免状など複数のルートがあります。

試験 この記事で扱う制度 混同しやすい点
乙種 他乙免状・火薬類免状による一部免除 合格だけではなく免状が必要
丙種 上記の乙種免除表の対象外 乙種の制度を適用しない
甲種 受験資格を確認 科目免除と受験資格は別

複数の乙種を取る計画は「必要な類」から決める

最初の乙種免状を得た後は、別類を性消10問・35分で受けられます。ただし、どの類から始めるかに全国共通の最短正解はありません。勤務先で必要な類、扱う危険物、受験機会、学習済み分野で決めます。

甲種受験資格のうち「乙種4種類」は、次の4グループをそろえる組合せです。

  • 第1類または第6類
  • 第2類または第4類
  • 第3類
  • 第5類

たとえば乙4を持つ人なら、第1類または第6類、第3類、第5類を追加する組合せがあります。これは受験資格を満たす一例で、合格の容易さや取得順を保証するものではありません。

申請前のチェックリスト

  • 受験する乙種の類を決めたか。
  • 免除に使う免状が交付済みか。
  • 電子申請・書面申請のどちらで証明書類を提出するか確認したか。
  • 受験地支部の試験案内で時間・会場・併願可否を確認したか。
  • 免除後に残る性消の出題範囲へ学習を集中したか。

同日受験や複数種類の申請方法は、地域・試験日程・申請方式で扱いが異なる場合があります。「全国で必ず3種類まで」などと決め付けず、受験する支部の案内を確認してください。

公式表の「願書添付書類」は、免除資格ごとに免状コピー等を示しています。電子申請では提出方法の表示に従い、書面申請では試験案内の指定どおりに添付します。書類不足のまま問題数だけを前提に学習計画を組まないことが大切です。

3問で免除条件を確認

問1:乙4に合格し、免状はまだ申請していません。乙6で法令と物化を免除できますか。

解答を見る

できません。合格だけではなく、乙種危険物取扱者免状の交付を受け、申請時に証明できることが必要です。

問2:火薬類免状だけを持つ人が乙5を受けるとき、法令は0問ですか。

解答を見る

15問です。火薬類免状のみでは法令の免除はありません。物化4問、性消5問と合わせて24問です。

問3:他の乙種免状による10問受験では、性消は何問正解が合格基準ですか。

解答を見る

6問以上が目安です。免除後に受ける性消で60%以上を満たします。試験制度は申請時の公式案内も再確認してください。

まとめ

他の乙種免状があれば、別の乙種は法令・物化が全部免除され、性消10問・35分です。火薬類免状のみの乙1・乙5は法令15問、物化4問、性消5問の計24問・1時間30分です。合格通知ではなく交付済み免状が必要なので、問題数だけでなく証明書類まで確認してください。

次の復習先

資格太郎

この記事を書いた人

「危険物取扱者への道」運営者。危険物取扱者試験を独学で学習している受験生です。免状は保有していないため、記載する内容は消防法・危険物の規制に関する政令および規則の条文(e-Gov法令検索)と、消防試験研究センターの公開情報で必ず確認してから公開しています。

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