2026年8月8日時点で、消防試験研究センターが公開している危険物取扱者試験の4つのPDFには、合計180問分の問題が収録されています。内訳は甲種45問、乙種第4類35問、乙種第1・2・3・5・6類をまとめたPDF75問、丙種25問です。
ただし、「4ファイル=4回分の試験」ではありません。乙4以外の乙種PDFは、5つの類で共通する25問と、各類専用の10問を1ファイルにまとめた構成です。この記事では4つのPDFを最初から解答ページまで確認し、ファイル数、収録問題数、実際に受験する1類分の組み合わせを分けて整理します。
先に結論
- PDF内の各問題番号を1件として合計すると180問分
- 通常の1回分として解く問題数は、甲種45問・乙種35問・丙種25問
- 乙種第1・2・3・5・6類PDFの75問は、共通25問+類別10問×5類
- 公開されているのは過去に出題された問題の一部で、年度別の全問題ではない
公式公開4PDFの全体像
集計対象は、一般財団法人消防試験研究センターの「過去に出題された問題」に掲載された4ファイルです。同ページには、受験者に知識・技能の目安を示すため、過去の問題の一部を公開すると説明されています。2026年6月更新で、問題は令和7年度以前に出題されたものです。
| 公式PDF | 収録 | 問題番号の構成 |
|---|---|---|
| 甲種 | 45問 | 問1〜45 |
| 乙種第4類 | 35問 | 問1〜35 |
| 乙種第1・2・3・5・6類 | 75問 | 共通1〜25+類別26〜35×5 |
| 丙種 | 25問 | 問1〜25 |
問題番号の収録枠を合計すると、45+35+75+25=180問分です。各PDFの最後には解答があり、問題ごとの正しい選択肢を確認できます。一方、選択肢ごとの詳しい解説は付いていません。問題を解いて採点し、間違えた論点を教科書や解説ページへ戻って確認する使い方が向いています。
甲種は3科目45問を1ファイルに収録
甲種PDFは24ページで、問1〜15が「危険物に関する法令」、問16〜25が「物理学及び化学」、問26〜45が「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」です。最後の1ページに45問の解答がまとめられています。
| 科目 | 番号 | 問題数 |
|---|---|---|
| 法令 | 問1〜15 | 15 |
| 物理学・化学 | 問16〜25 | 10 |
| 性質・火災予防・消火 | 問26〜45 | 20 |
この15・10・20問という構成は、公式の試験科目及び問題数と一致します。甲種では性質・消火が20問あり、第1類から第6類までを横断して問われます。乙種のように受験する1類だけを選ぶ構成ではありません。
甲種の学習範囲を整理してから解く場合は、甲種学習ロードマップを入口にし、法令は消防法上の危険物、計算分野は指定数量と倍数計算、性質は各類の一覧へ戻ると、誤答の原因を分けやすくなります。
乙4は法令15・物化10・性質10の35問
乙種第4類PDFは19ページです。問1〜15が法令、問16〜25が基礎的な物理学・基礎的な化学、問26〜35が第4類危険物の性質・火災予防・消火で、最後に35問の解答があります。
科目構成は15+10+10=35問です。公式の試験方法では、甲種・乙種は五肢択一式とされています。PDFも各問に5つの選択肢があり、当サイトの4択ミニテストとは形式が異なります。公式35問を解く前の確認には乙4学習ロードマップ、実物PDFを数値で見た結果は乙4公式35問の科目別分析に分けています。
乙4以外の75問は「5回分」ではない
最も間違えやすいのが、乙種第1・2・3・5・6類をまとめたPDFです。PDF全体には75問分ありますが、受験する1つの類について解く組み合わせは35問です。
75問の内訳
5類すべてに共通する法令15問+基礎的な物理学・化学10問=25問。その後に、第1類、第2類、第3類、第5類、第6類の性質・消火が各10問ずつ続きます。したがって、25+10×5=75問です。
| 受験する類 | PDFで解く範囲 | 合計 |
|---|---|---|
| 乙1 | 共通25+第1類10 | 35問 |
| 乙2 | 共通25+第2類10 | 35問 |
| 乙3 | 共通25+第3類10 | 35問 |
| 乙5 | 共通25+第5類10 | 35問 |
| 乙6 | 共通25+第6類10 | 35問 |
たとえば乙3を受験するなら、共通の問1〜25を解いた後、第3類の問26〜35へ進みます。第1類や第5類の10問は乙3の1回分には含めません。学習範囲は乙1、乙2、乙3、乙5、乙6の各ロードマップから確認できます。
すでに別の乙種免状を持ち、法令と物化の科目免除を受ける場合は、公式案内上の問題数が性質・消火10問になります。免除の適用条件は人によって異なるため、科目免除の条件と受験地の案内を確認し、自己判断で共通25問を省かないでください。
丙種は3科目25問・四肢択一
丙種PDFは16ページで、問1〜10が法令、問11〜15が燃焼及び消火に関する基礎知識、問16〜25が危険物の性質・火災予防・消火です。最後に25問の解答があります。
| 科目 | 番号 | 問題数 |
|---|---|---|
| 法令 | 問1〜10 | 10 |
| 燃焼・消火の基礎 | 問11〜15 | 5 |
| 性質・火災予防・消火 | 問16〜25 | 10 |
公式の試験の方法では、丙種は四肢択一式です。甲種・乙種の五肢択一とは選択肢数が違います。まず丙種学習ロードマップで対象となる第4類危険物と3科目を確認し、25問を一続きで解くと本番の構成を意識できます。
180問を無駄なく使う3段階
1. 自分の種類に対応する範囲だけを選ぶ
最初に公式公開問題の入手方法から該当PDFを開きます。乙1・2・3・5・6は、共通25問と自分の類の10問を組み合わせます。PDF全体を先頭から最後まで解く必要はありません。
2. 1問ずつではなく科目別に採点する
公式の合格基準は、免除科目を除き、各試験科目でそれぞれ60%以上です。総得点だけで終えず、法令、物化または燃焼・消火、性質・消火の3区分で正答数を記録します。甲種なら9・6・12問、乙種なら9・6・6問、丙種なら6・3・6問が各科目60%に当たりますが、公開問題でこの数に達したことが本試験の合格を保証するわけではありません。
3. 誤答を論点別の問題へ戻す
公式PDFは正解番号までなので、間違えた理由を自分で探す必要があります。法令・物化・性質のどこで失点したかを分けたら、全52テーマ520問の学習マップから対応するオリジナル問題へ戻ります。公式問題を転載したものではなく、論点を細かく確認するための補助教材として使い分けてください。
採点表には「正解数」と「誤答の原因」を残す
解答欄を見て丸付けするだけでは、次に何を直すかが曖昧になります。紙やメモに「科目・正解数・間違えた問題番号・確認する論点」の4項目を残します。たとえば法令の計算で迷ったなら指定数量、施設の条件なら製造所等、性質で迷ったなら危険物の類と品名まで戻します。
間違えた原因も、知識がなかった、数値を取り違えた、問題文の「正しいもの」「誤っているもの」を読み違えた、計算手順を外した、のように分けます。同じ5問の失点でも、覚え直すべき人と読み方を直すべき人では次の学習が違うからです。
1回目は時間より範囲確認を優先する
初めて解くときは、分からない問題を資料で調べながら進めても構いません。目的は、公式の文章と五肢・四肢の形式に触れ、未学習の範囲を見つけることです。調べた問題には印を付け、正解していても自力正解とは分けます。
2回目は本番の試験時間を意識する
復習後は新しい解答用紙を用意し、資料を見ずに最初から解きます。公式案内の通常の試験時間は甲種2時間30分、乙種2時間、丙種1時間15分です。ただし、一部免除を受ける場合は問題数に応じて短縮されるため、自分の受験案内を優先してください。
3回目は答えの暗記になっていないか確認する
同じPDFを繰り返すと、問題文を理解する前に正解番号を覚えることがあります。「なぜ他の選択肢が違うのか」を説明できなければ、その問題は理解済みにしません。公式PDFだけで理由を確認できないときに、科目別解説やオリジナル問題を使うと役割が重なりません。
この集計からは分からないこと
- 出題頻度: 公開された一部の問題だけで、どの論点が毎回多いかは判断できない
- 本試験の難易度: 180問の正答率や受験者別の結果は公表されていない
- 年度ごとの全問題: 4PDFは年度別の完全な過去問集ではない
- 次回の出題: 同じ問題や同じ比率で出題される保証はない
また、試験問題の著作権は消防試験研究センターが保有し、公式ページには無断の複製・転用・販売等を禁止する説明があります。この記事では問題文や選択肢を転載せず、問題番号と科目構成だけを独自に集計しました。問題そのものは必ず公式PDFで確認してください。
集計方法と確認日
2026年8月8日に4PDFをダウンロードし、各ページの見出し、最初と最後の問題番号、科目が切り替わる番号、解答欄を確認しました。乙種第1・2・3・5・6類は、共通部分を1回だけ数え、各類の問26〜35を別の10問として数えています。
この180問分は、PDF内の問題番号を収録枠として数えた値です。4PDF間で問題文の全部または一部が同一・類似しているかを照合して重複排除した「固有問題数」ではありません。したがって、180種類の論点がある、180問すべてが異なる、という意味には読み替えないでください。
- 甲種: 15+10+20=45問
- 乙種第4類: 15+10+10=35問
- 乙種第1・2・3・5・6類: 共通25+10×5=75問
- 丙種: 10+5+10=25問
- 4PDFの収録合計: 45+35+75+25=180問
まとめ
公式の4PDFには180問分が収録されていますが、1回分として解く問題数は甲種45問、乙種35問、丙種25問です。とくに乙4以外のPDFは、共通25問と5類それぞれの専用10問をまとめた75問構成だと理解すると、解く範囲を間違えません。
まず自分の種類に合う範囲を選び、3科目を分けて採点し、誤答した論点だけを解説やオリジナル問題で補う。この順番なら、公式公開問題を「一度解いて終わる資料」ではなく、弱点を見つける基準として使えます。
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