解答・解説
採点する前に
このページは、丙種模擬試験 第1回の四肢択一オリジナル問題25問に対応する解答・解説です。公式の過去問題ではありません。法令10問、燃焼・消火5問、性質10問に分けて採点し、正解番号だけでなく他の選択肢を除外した根拠も確認してください。
科目・問題数は消防試験研究センター、四肢択一・1時間15分・科目別60%以上の合格基準は「試験の方法」で確認できます。法令問題は消防法、危険物政令、危険物規則も参照してください。
第1科目:危険物に関する法令
問1 正解:(3)
消防法第1条は、火災の予防・警戒・鎮圧、国民の生命・身体・財産の保護などを目的に掲げています。この設問では(3)が該当しますが、条文には災害による被害の軽減や社会公共の福祉への寄与も含まれます。
問2 正解:(2)
ガソリンは第1石油類の非水溶性液体の代表例で、指定数量は200Lです。灯油・軽油は通常、第2石油類の非水溶性液体として1,000L、重油は第3石油類の非水溶性液体として2,000Lと整理します。実際の製品区分は組成・引火点・水溶性で確認してください。
問3 正解:(4)
消防法第11条により、製造所等の設置または位置・構造・設備の変更には市町村長等の許可が必要です。品名・数量・指定数量の倍数を変更する場合は、原則として変更予定日の10日前までに届け出るため、変更内容と期限を組み合わせて区別します。
問4 正解:(3)
丙種免状では危険物保安監督者に選任されません。危険物保安監督者は、甲種または対象類を取り扱える乙種危険物取扱者で、6か月以上の危険物取扱いの実務経験がある者から選任します。
問5 正解:(1)
危険物の取扱作業に継続して従事する危険物取扱者は、前回の講習を受けた日以後の最初の4月1日から3年以内に次の講習を受けます。新たに従事する場合は原則1年以内ですが、従事開始日前2年以内に免状交付または講習受講がある場合は別の起算になるため、単純に受講日から丸3年とは限りません。
問6 正解:(2)
指定数量以上の危険物を車両で運搬する場合は、0.3m平方の黒地に黄色の反射材等で「危」と表示した標識を、車両の前後の見やすい箇所に掲げます。したがって(2)が正解です。
問7 正解:(4)
危険物政令第17条では、固定給油設備に接続する地下の専用タンクそのものに一律の容量上限を置く文言はありません。一方、廃油タンク等は1万L以下、地上の簡易タンクは600L以下など別の制限があります。「地下だから安全」という理由ではなく、タンクの用途と構造ごとの基準で区別します。
問8 正解:(1)
消防法第10条第1項ただし書により、指定数量以上の危険物は、所轄消防長または消防署長の承認を受けた場合に10日以内の期間、仮に貯蔵・取り扱えます。製造所等の設置・変更で必要な「許可」と区別してください。
問9 正解:(3)
危険物規則第62条の8では、個別の長期保存区分に該当しない定期点検記録は3年間保存します。屋外貯蔵タンクの内部点検記録や移動貯蔵タンクの漏れの点検記録などは別の保存期間があるため、すべての点検記録が3年という意味ではありません。
問10 正解:(2)
灯油200L÷1,000L=0.2、ガソリン100L÷200L=0.5で、合計は0.7です。指定数量の倍数は1未満ですが、規制がなくなるわけではなく、消防法第9条の4に基づく市町村条例の基準が関係します。
第2科目:燃焼及び消火に関する基礎知識
問11 正解:(3)
燃焼の3要素は可燃物・酸素供給体・点火源です。水は燃焼の3要素に含まれません(消火に使うもの)。
問12 正解:(1)
引火性液体は蒸発燃焼です。液体そのものが燃えるのではなく、蒸発した蒸気が空気と混合して燃えます。
問13 正解:(4)
引火点は、規定の試験条件で点火源を近づけたとき、引火するのに十分な蒸気を発生する最低の液温です。点火源なしで発火する温度を示す発火点とは別の物性値です。
問14 正解:(2)
選択肢の中では、対象液体に適合する泡消火剤で液面を覆う(2)が最も適切です。棒状注水は燃焼液を拡散させるおそれがありますが、泡や水系消火剤の適否は物質の水溶性、火災規模、設備の適応で異なります。
問15 正解:(3)
選択肢の中では、容器やタンクを接地(アース)する(3)が適切です。実際の対策は、接地・ボンディング、流速管理、導電性、湿度、作業手順を設備と物質に応じて組み合わせます。
第3科目:危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
性質・消火の解説について
ここでは試験上の代表的な性質を解説しています。実物の識別、混合、漏えい、火災対応へそのまま転用せず、製品SDS、容器表示、施設の緊急時手順、消防機関の指示を優先してください。
問16 正解:(2)
丙種で扱う代表的な第4類危険物の可燃性蒸気には、空気より重く低所やくぼみに滞留しやすいものが多くあります。実務では物質名、温度、蒸気密度、換気条件を製品SDSと設備基準で確認します。
問17 正解:(4)
ガソリンの引火点は代表値で約−40℃とされ、常温より低いため、常温でも引火可能な蒸気を生じます。ガソリンは混合物で物性値に幅があるため、実物は製品SDSを確認してください。
問18 正解:(1)
灯油へガソリンが混入すると、混合物の引火点が低下し、より低い温度で引火可能な蒸気を生じるおそれがあります。混合量だけで安全性を判断せず、異種燃料を混ぜないこと、誤給油・混入時は使用せず供給者や関係機関の案内に従うことが重要です。
問19 正解:(3)
軽油は第2石油類の非水溶性液体の代表例なので(3)が正解です。第2石油類は1気圧で引火点21℃以上70℃未満の区分で、製品の引火点や外観には規格・組成による幅があります。
問20 正解:(2)
重油はA重油、B重油、C重油に区分され、一般にAからCへ進むほど粘度が高くなる傾向があるため(2)が正解です。流動性や加温の要否は製品の種類・温度・設備条件で異なります。
問21 正解:(4)
ヨウ素価は油脂の不飽和度を見る指標の一つで、値が高い油は酸化しやすい傾向があります。ただし自然発火は、油が布や紙へ染み込み、それらが重なって放熱しにくい状態で酸化熱が蓄積するなどの条件にも左右されます。
問22 正解:(1)
日本の自動車用ガソリンは識別のためオレンジ色に着色されているので(1)が正解です。ただし外観は製品・汚染・照明条件でも変わるため、未知の液体を色やにおいだけで識別せず、容器表示や製品情報を確認してください。
問23 正解:(3)
消防法別表第一で、第4石油類は1気圧で引火点が200℃以上250℃未満の引火性液体です。常温での引火リスクがガソリンより低くても、加熱、霧化、取扱量、点火源などの条件を含めて判断します。
問24 正解:(2)
選択肢の中では、対象液体に適合する泡消火剤(2)が最も適切です。実際の消火剤は物質の水溶性、火災規模、設備の適応で異なり、二酸化炭素や粉末も条件に応じて用いられます。実火災では避難・119番通報を優先してください。
問25 正解:(4)
ガソリンは第1石油類の非水溶性液体の代表例で、水より軽い混合物として示されるため(4)が正解です。漏えい時に水で希釈しようとせず、近づかずに火気を避け、製品SDSと施設の緊急時手順に従ってください。
採点後の見直し
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