ミニテスト

丙種危険物 性質ミニテスト10問|ガソリン・灯油・軽油・重油

丙種で扱う危険物の性質を10問で確認

このページは、ガソリン・灯油・軽油・重油、第4類、第二〜第四石油類、動植物油類の性質と法令区分を確認する四肢択一のオリジナル問題です。公式過去問題ではありません。

丙種の「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」は10問で、実際の試験は四肢択一式です。製品の引火点・色・密度などは組成や規格で変わるため、試験で使う法令区分と、実物で確認する製品SDSを分けて整理します。

法令区分と製品物性の確認先

科目・問題数・四肢択一・科目別60%以上の基準は消防試験研究センターの試験科目試験方法、第二〜第四石油類と動植物油類の定義はe-Gov法令検索「消防法」別表第一で確認できます。ガソリンの代表的な引火点・蒸気密度は厚生労働省のモデルSDSを参照してください。

未知の液体の判別や実作業には使わない

色・におい・代表値だけで危険物を判別しないでください。実物は容器表示・品名・濃度・SDSを確認し、漏えい・火災時は近づいて性質を確かめず、安全確保、避難、通報、施設の緊急時手順を優先します。

問1

厚生労働省のガソリンモデルSDSにある引火点の例として、最も近い値はどれか。

(1)約 -40℃
(2)約 0℃
(3)約 40℃
(4)約 100℃

正解:(1)約 -40℃

厚生労働省のガソリンモデルSDSには引火点-45℃の例があるため、選択肢では(1)の約-40℃が最も近い値です。ガソリンは混合物で、組成・製品・測定方法によって値が変わります。実物は製品SDSを確認し、火気・火花・静電気を避けてください(→「引火点・発火点の解説」)。

問2

消防法別表第一で、第4類危険物に共通する法令上の性状はどれか。

(1)酸化性固体
(2)引火性液体
(3)自己反応性物質
(4)酸化性液体

正解:(2)引火性液体

消防法別表第一で、第4類は引火性液体です。酸化性固体は第1類、自己反応性物質は第5類、酸化性液体は第6類です。水溶性、液比重、蒸気密度などは物質ごとに確認し、法令上の共通性状と個別物性を混同しないでください(→「第4類の共通性質」)。

問3

消防法上の灯油の分類として、正しいものはどれか。

(1)特殊引火物
(2)第1石油類の水溶性液体
(3)第2石油類の非水溶性液体
(4)第4石油類

正解:(3)第2石油類の非水溶性液体

消防法別表第一で、第2石油類は灯油・軽油その他、1気圧で引火点21℃以上70℃未満のものです。灯油は非水溶性液体として指定数量1,000Lです。製品の実測引火点や色には幅があるため、法令区分と製品SDSを分けて確認してください(→「第2石油類の解説」)。

問4

消防法上の軽油の分類と指定数量の組み合わせとして、正しいものはどれか。

(1)第2石油類・非水溶性液体/1,000L
(2)第1石油類・非水溶性液体/200L
(3)アルコール類/400L
(4)第3石油類・非水溶性液体/2,000L

正解:(1)第2石油類・非水溶性液体/1,000L

消防法別表第一では軽油は灯油とともに第2石油類の代表品名です。非水溶性液体の指定数量は1,000Lです。色や実測引火点は製品規格・組成で変わり得るため、法令問題では品名・水溶性区分・指定数量を組み合わせて確認します。

問5

消防法別表第一で、重油を代表品名として挙げる第3石油類の引火点範囲はどれか。

(1)21℃未満
(2)70℃以上200℃未満
(3)200℃以上250℃未満
(4)250℃以上

正解:(2)70℃以上200℃未満

消防法別表第一で、第3石油類は重油・クレオソート油その他、1気圧で引火点70℃以上200℃未満のものです。非水溶性液体の指定数量は2,000Lです。A・B・Cなどの製品区分だけで引火点や消防法上の扱いを一律判断せず、対象製品のSDSを確認してください(→「第3石油類の解説」)。

問6

動植物油類の自然発火について、正しいものはどれか。

(1)ヨウ素価が低い油ほど自然発火しやすい
(2)布にしみ込ませて積み重ねると、酸化熱が蓄積して自然発火することがある
(3)密閉容器に入れておくと自然発火する
(4)動植物油類は自然発火しない

正解:(2)布にしみ込ませて積み重ねると、酸化熱が蓄積して自然発火することがある

乾性油などが付着したウエスを重ねて放置すると、酸化で生じた熱が逃げにくくなり、蓄熱して自然発火することがあります。危険性は油の組成、付着量、表面積、温度、通風、積み方などで変わり、ヨウ素価だけで一律に決まりません。使用済みウエスは製品SDSと事業所の廃棄・保管手順に従ってください(→「動植物油類とヨウ素価」)。

問7

ガソリン蒸気が空気中で燃焼する条件の説明として、正しいものはどれか。

(1)燃焼範囲の下限未満であれば必ず燃焼する
(2)蒸気濃度が燃焼範囲内にあり、点火源などの条件がそろうと燃焼する
(3)燃焼範囲の上限を超えるほど必ず燃焼しやすくなる
(4)蒸気濃度は燃焼と関係しない

正解:(2)蒸気濃度が燃焼範囲内にあり、点火源などの条件がそろうと燃焼する

燃焼範囲は、可燃性蒸気が空気と混合して火炎を伝播できる濃度の下限から上限までです。ただし、範囲外の混合気も漏えい・拡散によって範囲内へ変化するため、安全という意味ではありません。実物はSDSの爆発限界・換気・着火源管理を確認します。

問8

ガソリン・灯油・軽油・重油など実際の製品の引火点を確認する方法として、最も適切なものはどれか。

(1)品名だけで固定値を決める
(2)液体の色だけで判断する
(3)A・B・Cなどの呼び名だけで判断する
(4)対象製品のSDSと法令上の分類を確認する

正解:(4)対象製品のSDSと法令上の分類を確認する

これらは混合物で、製品規格・組成・測定方法によって引火点が変わります。試験では消防法の石油類区分を押さえ、実務では容器表示と最新SDSの引火点、蒸気密度、消火剤、取扱上の注意を確認してください。

問9

第4石油類について、正しいものはどれか。

(1)指定数量は2,000Lである
(2)1気圧で引火点200℃以上250℃未満のものをいう
(3)代表的な物質にガソリンがある
(4)第1石油類より引火点が低い

正解:(2)引火点は200℃以上である

消防法別表第一で、第4石油類はギヤー油・シリンダー油その他、1気圧で引火点200℃以上250℃未満のものです。指定数量は6,000Lです。引火点が高くても、加熱・霧化・漏えいなどの条件で危険性が変わるため、常温なら安全と決めつけないでください。ガソリンは第1石油類です(→「第1石油類の解説」)。

問10

厚生労働省のガソリンモデルSDSにある蒸気密度(空気=1)の例として、正しいものはどれか。

(1)1より小さい(空気より軽い)
(2)1である(空気と同じ)
(3)3〜4である(空気より重い)
(4)10以上である

正解:(3)3〜4である(空気より重い)

厚生労働省のガソリンモデルSDSでは、蒸気密度(空気=1)は3〜4です。これは純蒸気の相対値の目安で、実際の漏えい時の蒸気・空気混合物が常に空気の3〜4倍という意味ではありません。低所や離れた着火源へ到達するおそれがあるため、自己判断で換気や回収を行わず、SDSと施設の漏えい時手順に従ってください。

採点後は法令区分と製品物性を分ける

誤答は、暗記する対象が法令の境界値なのか、製品ごとに変わるSDSの値なのかを確認します。

  • 第4類と石油類区分(問2〜5・9) — 引火性液体、21〜70℃、70〜200℃、200〜250℃と指定数量を整理する
  • ガソリンの代表物性(問1・10) — モデルSDSの引火点・蒸気密度を、全製品の固定値にしない
  • 動植物油類(問6) — 酸化発熱だけでなく、表面積・通風・温度・積み方による蓄熱を確認する
  • 燃焼範囲(問7) — 蒸気濃度、空気、着火源と、漏えい後の濃度変化を考える
  • 実物の確認(問8) — 品名や色だけで判断せず、最新SDSと法令分類を確認する

丙種の全体像は危険物の性質10問の要点、法令区分は全6類・全品名の指定数量一覧へ戻ってください。

誤答した区分から戻る

  1. ガソリン・灯油・軽油は第1石油類第2石油類を比較する
  2. 重油・潤滑油は第3石油類第4石油類・動植物油類を確認する
  3. 引火点・蒸気密度は物性用語と製品SDSを分けて確認する
  4. 丙種3科目を通して解くなら丙種模擬試験 第1回へ進む

資格太郎

この記事を書いた人

「危険物取扱者への道」運営者。危険物取扱者試験を独学で学習している受験生です。免状は保有していないため、記載する内容は消防法・危険物の規制に関する政令および規則の条文(e-Gov法令検索)と、消防試験研究センターの公開情報で必ず確認してから公開しています。

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