解答・解説
採点する前に
このページは、乙1 4択練習の四肢択一オリジナル問題10問に対応する解答・解説です。公式の過去問題ではありません。実試験の乙種は五肢択一なので、ここでは正解番号だけでなく、各選択肢を物質名・条件と結び付けて説明できるかを確認してください。
他の乙種免状を有する方が別の乙種を受ける場合は、消防試験研究センターの科目免除案内では性質・消火10問、35分です。五肢択一と科目ごと60%以上の合格基準は「試験の方法」、第1類の法令上の位置づけは総務省消防庁「危険物とは?」で確認できます。
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法
性質・消火の解説について
ここでは試験上の代表的な性質を解説しています。実物の混合、加熱、保管、漏えい・火災対応へそのまま転用せず、製品SDS、法令・許可条件、施設の緊急時手順、消防機関の指示を優先してください。
問1 正解:(2)
第1類は消防法別表第一の酸化性固体です。それ自体は通常燃焼しなくても、他の物質を強く酸化し、可燃物と混合した状態で熱・衝撃・摩擦を受けると激しい燃焼を起こさせる危険があります。選択肢(2)のように分解時に酸素を放出するものがあり、水との反応性は物質ごとに異なります。
問2 正解:(4)
第1類は酸化性物質なので、可燃物や還元性物質との接触・混合を避けます。還元性物質と可燃物は同義ではありません。物質によって重なる場合はありますが、相手物質との反応性は製品SDSと貯蔵・取扱基準で個別に確認します。
問3 正解:(3)
塩素酸カリウムは潮解性を示さないものとして扱い、選択肢(3)が誤りです。塩素酸ナトリウムは吸湿性が強く潮解性があります。ただし、カリウム塩・ナトリウム塩のすべてへ同じ規則を広げず、物質名ごとに性質を確認します。
問4 正解:(3)
過塩素酸アンモニウムは固体推進薬の酸化剤などに用いられるため、選択肢(3)が正解です。塩素酸塩類との安定性比較や水への溶けやすさは物質・温度・混合状態で異なります。名称に「過」が付けば常に安定という暗記則にはしません。
問5 正解:(3)
過酸化ナトリウム(Na2O2)は水と反応して酸素を発生し、発熱するため、選択肢(3)が正解です。アルカリ金属の過酸化物による初期火災では、試験上は注水を避けて乾燥砂等を用いると整理します。実火災では自分で近づいて消火剤を選ばず、避難・119番通報と施設の緊急時手順を優先してください。
問6 正解:(3)
硝酸アンモニウムは酸化性固体で、加熱、汚染、閉じ込め、蓄積量などの条件によって分解が加速し、火災・爆発の危険が高まります。「加熱しても分解も爆発もしない安定な物質」とする選択肢(3)は誤りです。個別事故を単一原因で一般化せず、実物の危険有害性は製品SDSで確認します。
問7 正解:(2)
過マンガン酸カリウムは赤紫色から暗紫色の結晶で水に溶けます。濃硫酸との接触では反応性の高い物質を生じる危険があり、有機物などとの接触でも火災・爆発のおそれがあるため、選択肢(2)が正解です。色を確かめる目的で取り扱ったり、混合を試したりしないでください。
問8 正解:(3)
重クロム酸カリウムは橙赤色の結晶で、潮解性があるとする選択肢(3)が誤りです。重クロム酸アンモニウムは加熱で分解して窒素などを生じます。重クロム酸塩は六価クロム化合物として有害性が高いため、色の観察や加熱分解を自分で試さず、製品SDSに従います。
問9 正解:(2)
第1類の多くは水による冷却が基本ですが、アルカリ金属の過酸化物は水と反応するため一律に注水できません。この設問では乾燥砂を挙げる選択肢(2)が正解です。実火災の消火方法は物質、混合状態、規模、設備で異なるため、類別だけで判断せず、安全確保・避難・119番通報を優先します。
問10 正解:(2)
指定数量は、第1種酸化性固体50 kg、第2種酸化性固体300 kg、第3種酸化性固体1,000 kgで、選択肢(2)が正解です。どの種別に該当するかは、品名だけでなく法令上の判定と性状確認に基づくため、実物は許可資料・製品SDSと所轄消防機関の案内で確認します。
採点後の見直し
- 10問中6問を復習の目安にし、正解数だけで正式な合否判定はしない
- 問1・2は第1類の共通性質、問3〜5は塩素酸塩類・無機過酸化物へ戻る
- 問6〜8は硝酸塩類・過マンガン酸塩類・重クロム酸塩類、問10は指定数量を確認する
- 第1類ミニテストで解き直すか、乙1ロードマップへ戻って学習順を整える
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