【解答・解説】甲種模擬試験 第2回

解答・解説

甲種模擬試験 第2回(全45問)の解答・解説です。正解番号だけでなく、各選択肢が成り立つ条件まで確認してください。

採点する前に

このページは、甲種模擬試験 第2回四肢択一オリジナル問題に対応する解答・解説です。公式の過去問題ではありません。実際の甲種試験は五肢択一で、法令15問・物化10問・性質20問、試験時間2時間30分です。

科目・問題数は消防試験研究センター「試験科目及び問題数」、試験方法と科目別60%以上の合格基準は「試験の方法」で確認できます。法令問題は消防法危険物政令危険物規則も参照してください。

全45問を採点できます

問14は、危険物規則第62条の6に基づく点検実施者の条件を問う形へ修正しました。法令15問中9問、物化10問中6問、性質20問中12問をこのページ内の復習目安にしてください。正式な合否判定ではありません。

危険物に関する法令

問1 正解:(3)

仮使用は、変更工事に係る部分以外を、市町村長等の承認を受けて使用する制度です。変更工事中の部分そのものを使用する制度ではありません。

問2 正解:(3)

製造所等以外の場所で指定数量以上を仮に貯蔵・取り扱う場合は、所轄消防長または消防署長の承認を受け、期間は原則10日以内です。無制限に更新できるとする(3)が誤りです。

問3 正解:(4)

製造所には、屋内貯蔵所のような床面積1,000m2以下という一般制限はありません。屋根・天井・地階・開口部などの基準には、危険物や施設条件による例外もあるため、標準基準と特例を分けます。

問4 正解:(2)

標準的な屋内貯蔵所は床面積1,000m2以下が基準です。軒高・階数・棚の高さには、貯蔵する危険物や特例の条件があるため、すべてを一つの数値で判断しません。

問5 正解:(2)

屋外貯蔵所で扱える危険物は法令で限定されています。ガソリンは引火点0℃未満の第1石油類の代表例で、設問の選択肢では屋外貯蔵所に貯蔵できない(2)が正解です。実製品の区分は引火点と組成で確認します。

問6 正解:(4)

販売取扱所には保安距離を置く一般基準はありません。第一種は指定数量の倍数15以下、第二種は15を超え40以下で、店舗で容器入りのまま販売します。

問7 正解:(2)

写真の書換えは、免状に記載された撮影年月日から10年を経過する前に申請します。申請先は免状を交付した都道府県知事のほか、居住地・勤務地を管轄する都道府県知事です。

問8 正解:(3)

再交付は、その免状を交付した都道府県知事、書換えを受けている場合は書換えをした都道府県知事へ申請します。居住地だけを理由に任意の都道府県知事へ申請できるわけではありません。

問9 正解:(2)

危険物の取扱作業に継続して従事する危険物取扱者は、前回受講日後の最初の4月1日から3年以内に次の保安講習を受けます。新たに従事した場合の原則1年以内や、直前の免状交付・受講に関する例外も確認します。

問10 正解:(2)

自衛消防組織は、同一事業所で政令所定の製造所等を所有・管理・占有し、一定数量以上の第4類危険物を扱う場合に必要です。対象施設、数量、必要な人員・設備を組み合わせて判断します。

問11 正解:(1)

危険物規則別表第4では、第1類と第6類は運搬時に混載に差し支えない組合せです。これは法令上の混載可否であり、内容物を混合・接触させて安全という意味ではありません。

問12 正解:(4)

製造所等で危険物の流出その他の事故が起きたときは、所有者・管理者・占有者が応急措置を講じます。発見者は直ちに消防署等へ通報するため、「軽微なら通報不要」とする(4)が誤りです。

問13 正解:(2)

位置・構造・設備が技術上の基準に適合しない場合、市町村長等は消防法第12条第2項により修理・改造・移転を命じることができます。対象は製造所だけではありません。

問14 正解:(4)

危険物規則第62条の6では、定期点検は危険物取扱者または危険物施設保安員が行います。また、危険物取扱者の立会いを受けた場合は、危険物取扱者以外の者も点検できます。漏れの点検や泡消火設備の点検などでは、同条に定める知識・技能の条件も満たす必要があるため、誰でも常に単独で行えるとする(4)が誤りです。

問15 正解:(4)

運搬容器には、品名、危険等級、化学名、水溶性第4類の表示、数量、危険物に応じた注意事項などを表示します。製造所等の設置許可番号は運搬容器の表示事項ではありません。

物理学及び化学

問16 正解:(2)

溶質の質量=溶液200g×20/100=40gです。質量パーセント濃度では、分母が溶媒ではなく溶液の質量である点を確認します。

問17 正解:(2)

ヘスの法則では、反応熱は始めの状態と終わりの状態だけで決まり、途中の反応経路には依存しません。吸熱反応にも適用できます。

問18 正解:(3)

平衡系で生成物濃度を増やすと、その変化を打ち消す向き、すなわち反応物側へ平衡が移ります。触媒は正逆反応の到達を速めますが、平衡の位置は変えません。

問19 正解:(3)

鉛蓄電池は放電に伴って電解液中の硫酸濃度が下がり、密度も低下します。正極は二酸化鉛、負極は鉛で、充放電できる二次電池です。

問20 正解:(2)

約1ファラデー、すなわち約96,500Cは1molの電子に対応します。電気量と物質量の換算では、反応式の電子数も合わせて確認します。

問21 正解:(3)

分子式C4H10Oのアルコールの構造異性体は、1-ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-1-プロパノール、2-メチル-2-プロパノールの4種類です。鏡像異性体はこの数に含めません。

問22 正解:(3)

コロイド粒子は通常のろ紙は通過しても、半透膜は通過できないものとして区別します。粒径範囲の境界は分野・資料で表し方が異なるため、この設問では膜透過とチンダル現象を判断軸にします。

問23 正解:(2)

水素結合は、F・O・Nなどに共有結合した水素と、別の電気陰性度の大きい原子との間などに生じます。共有結合やイオン結合そのものとは区別します。

問24 正解:(4)

鉄は自由電子を持つ金属結晶であり、分子結晶ではありません。塩化ナトリウムはイオン結晶、ダイヤモンドは共有結合の結晶、ドライアイスは分子結晶です。

問25 正解:(2)

燃焼下限値が低い物質は、少ない可燃性蒸気でも燃焼範囲へ入り得ます。ただし実際の危険性は上限値、温度、換気、発火源、蒸気密度、有害性なども含めて判断します。

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

性質・保管・消火の解説について

問26以降は試験上の代表的な性質を説明しています。実物の混合、加熱、におい・味・色での確認、保護液の交換、漏えい・火災対応へ転用しないでください。個別物質は製品SDS、法令・許可条件、施設の緊急時手順に従い、異常時は安全確保・避難・119番通報と消防機関の指示を優先してください。個別物性は硝酸ナトリウムニトログリセリンなど厚生労働省のモデルSDSも参照できます。

問26 正解:(1)

過酸化ナトリウム、ナトリウム、炭化カルシウムはいずれも水との反応危険があるため、設問では(1)が正解です。反応生成物と適応消火剤は物質ごとに異なるため、実火災ではSDSと消防機関の指示に従います。

問27 正解:(4)

二硫化炭素は試験では水で覆って蒸発を抑える代表例であり、灯油との組合せは誤りです。ナトリウム・カリウム・黄りんも、実際には指定容器・製品SDS・施設手順で保護液を確認します。

問28 正解:(3)

硝酸ナトリウムは湿度条件によって吸湿・潮解する性質を示すため(3)が正解です。「ナトリウム塩はすべて潮解し、カリウム塩はしない」という一般則にはせず、物質ごとに確認します。

問29 正解:(3)

ナフタレンは昇華性を示す代表的な分子性固体です。固体なので消防法上の第4類引火性液体ではありません。外観やにおいで実物を判別しないでください。

問30 正解:(2)

メタノール、エタノール、アセトンは水と混ざる第4類危険物の代表例です。消防法上の水溶性区分と実際の溶解度は、製品組成・温度も含めて確認します。

問31 正解:(3)

第1類は法令上の酸化性固体です。それ自体は不燃性ですが、加熱等で分解して周囲の可燃物の燃焼を促進するものがあります。全品名が同じ分解・水反応を示すわけではありません。

問32 正解:(3)

赤りんは通常の状態で空気中に置いただけで黄りんのように自然発火する物質ではないため、(3)が誤りです。ただし粉末、加熱、摩擦、酸化剤との混触などの条件では危険性が高まります。

問33 正解:(3)

アルキルアルミニウムには空気・水と激しく反応するものがあり、厳重な管理を要します。第3類の全品名が自然発火性と禁水性の両方を持つわけではなく、消火方法も一律ではありません。

問34 正解:(3)

アルコール類の指定数量は400Lです。特殊引火物は50L、第1石油類の非水溶性液体は200L、第2石油類の非水溶性液体は1,000Lです。

問35 正解:(2)

第5類は法令上の自己反応性物質で、加熱・衝撃等により急激に分解・反応するおそれがあります。全品名が分子内に酸素を持つわけではなく、管理温度や消火剤は製品ごとに確認します。

問36 正解:(4)

第6類は酸化性液体で、それ自体は不燃性です。外観は物質、濃度、純度、溶存成分で異なるため、「すべて無色透明」とする(4)が誤りです。色やにおいで判別しません。

問37 正解:(4)

ニトログリセリンは水に溶けにくく、水溶液として貯蔵するという説明は誤りです。凍結品は液体よりやや鈍感でも、半解凍・部分解凍時は鋭敏になり得るため、状態を変える操作は行いません。

問38 正解:(3)

過酸化水素は分解して酸素を生じ、有機物等の燃焼を促進する酸化剤です。消防法では濃度36質量%以上のものが第6類危険物に該当します。

問39 正解:(4)

代表的なガソリンは灯油より引火点が低く、より低い温度で引火可能な蒸気を生じます。両者は通常非水溶性で、代表的製品の蒸気は空気より重いものの、物性値は製品組成・温度で変わります。

問40 正解:(4)

アセトアルデヒドは特殊引火物で、水と混ざるため「水に溶けない」とする(4)が誤りです。沸点が低く揮発しやすいので、蒸気やにおいを確かめる目的で近づきません。

問41 正解:(4)

トルエンは第1石油類の非水溶性液体で、水にはわずかしか溶けません。「水によく溶ける」とする(4)が誤りです。有害な蒸気をにおいで確認しないでください。

問42 正解:(2)

グリセリンは第3石油類の水溶性液体に分類され、水より重い代表例です。引火点などの物性は条件で変わるため製品SDSを確認し、味で判別してはいけません。

問43 正解:(4)

硫黄の微粉が空気中へ分散すると粉じん爆発のおそれがあるため、(4)が誤りです。燃焼時には二酸化硫黄を生じるため、粉じんや燃焼ガスへ近づきません。

問44 正解:(3)

リチウムはアルカリ金属として第3類に分類され、水と反応して水素を発生します。粒度や表面状態で反応性が変わるため、「比較的穏やか」という比較だけで安全とは判断しません。

問45 正解:(3)

湿度を低くすると一般に静電気が逃げにくくなるため、(3)が誤りです。流速管理、接地・ボンディング、帯電防止用品、湿度管理の可否は、危険物・工程・設備の条件に合わせて組み合わせます。


採点後の見直し

  1. 法令15問・物化10問・性質20問を科目別に記録する
  2. 法令は混合危険と混載可否、物化は電池と電気分解溶液の性質へ戻る
  3. 性質は全6類の横断演習保存・水との反応で条件を整理する
  4. 第2回の問題へ戻るか、第1回も解き直す

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。

内容の誤りやお気づきの点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。正確な情報をお届けできるよう、随時修正してまいります。