丙種

【丙種】危険物の性質10問を完全攻略!ガソリン・灯油・軽油・重油の数値と消火方法

丙種の性質は10問・ここで差がつく!

丙種の「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法」は10問出題され、6問以上の正解が必要です。丙種で取り扱える物質の引火点・沸点・比重・消火方法を正確に覚えることがカギです。

第4類危険物の共通性質

丙種で扱う物質はすべて第4類(引火性液体)に分類されます。共通する特徴を押さえましょう。

すべて液体である
引火性がある(蒸気が燃える)
蒸気比重は1より大きい(空気より重く、低所にたまる)
液比重は水より小さいものが多い(水に浮く)
水に溶けないものが多い(非水溶性)
静電気が発生しやすい

ガソリンの性質(超頻出!)

項目 数値
分類 第1石油類(非水溶性)
引火点 −40℃
発火点 約 300℃
沸点 40〜220℃(混合物のため幅あり)
燃焼範囲 約 1.4〜7.6 vol%
液比重 約 0.65〜0.75(水より軽い)
蒸気比重 3〜4(空気の3〜4倍重い)

ポイント:ガソリンは混合物(純粋な化学物質ではない)、オレンジ色に着色(自動車用)、水に溶けない、静電気が発生しやすい。

灯油の性質

項目 数値
分類 第2石油類(非水溶性)
引火点 40℃以上
発火点 約 220℃
液比重 約 0.80(水より軽い)

ポイント:無色透明、ガソリンが混入すると引火点が異常に低下して危険。布にしみ込ませると表面積が増えて引火しやすくなる。

軽油の性質

項目 数値
分類 第2石油類(非水溶性)
引火点 45℃以上
液比重 約 0.85(水より軽い)

ポイント:淡黄色〜淡褐色、ディーゼルエンジンの燃料。灯油と同じ第2石油類だが引火点はやや高い。霧状にすると引火しやすくなる。

重油の性質

項目 数値
分類 第3石油類(非水溶性)
引火点 60〜150℃
液比重 約 0.90〜0.98

重油はA重油・B重油・C重油の3種類があり、Cに近づくほど粘度が高く引火点も高くなります。水より重い重油は一部あり得る(比重が1に近い)。

第4石油類と動植物油類

第4石油類

ギヤー油・シリンダー油・タービン油など。引火点は200℃以上と高いため、常温での危険性は低いですが、加熱された状態では引火の危険があります。指定数量は6,000 L

動植物油類

アマニ油・ヤシ油・大豆油など。引火点は250℃前後と高い。最大の特徴は自然発火の危険性です。

ヨウ素価が高い油(不飽和脂肪酸が多い)ほど酸化しやすく、布にしみ込ませた状態で放置すると酸化熱が蓄積して自然発火することがあります。アマニ油はヨウ素価が高く要注意です。

引火点の比較一覧

物質 引火点 分類
ガソリン 約 −40℃ 第1石油類
灯油 40℃以上 第2石油類
軽油 45℃以上 第2石油類
重油 60〜150℃ 第3石油類
ギヤー油 200℃以上 第4石油類
アマニ油 約 222℃ 動植物油類

消火方法のまとめ

第4類危険物(引火性液体)の消火は泡消火剤が基本です。水は油の下に沈んで油を押し上げ、火災を拡大させるため原則使えません。

有効な消火剤:泡、二酸化炭素(CO₂)、粉末、ハロゲン化物
使えない消火剤:棒状の水(霧状の水は冷却効果があり使える場合もある)

試験に出る!引っかけパターン5選

❶「灯油の引火点はガソリンと同じくらい」
誤り。ガソリン−40℃ vs 灯油40℃以上。差は80℃以上!ガソリンは常温で引火、灯油は加熱しないと引火しない。
❷「ガソリンは純粋な化学物質である」
誤り。ガソリンは混合物。多数の炭化水素の混合であるため沸点に幅がある(40〜220℃)。純粋な化学物質なら沸点は一定。
❸「ヨウ素価が小さい油ほど自然発火しやすい」
誤り。ヨウ素価が大きいほど不飽和結合が多く酸化されやすい → 自然発火の危険が高い。アマニ油(乾性油)が代表。ヤシ油(不乾性油)は安全側。
❹「霧状の水も油火災には一切使えない」
誤り。使えないのは棒状の水(油が飛び散る)。霧状の水は冷却効果があり使える場合がある。「絶対NG」の断言には注意。
❺「軽油は第3石油類である」
誤り。軽油は第2石油類(灯油と同じ)。第3石油類は重油。「軽油」と「重油」が紛らわしいが、引火点で分類が決まる(軽油45℃=第2、重油60℃以上=第3)。

試験直前チェック

✔ ガソリン: 第1石油類 / −40℃ / 発火点300℃ / 比重0.65-0.75 / 200L / オレンジ着色 / 混合物
✔ 灯油: 第2石油類 / 40℃以上 / 発火点220℃ / 比重0.80 / 1,000L / 無色透明 / ガソリン混入で引火点低下
✔ 軽油: 第2石油類 / 45℃以上 / 比重0.85 / 1,000L / 淡黄〜淡褐色
✔ 重油: 第3石油類 / 60〜150℃ / 比重0.90-0.98 / 2,000L / A→B→C粘度↑
✔ 第4石油類: 引火点200℃以上 / 6,000L
✔ 動植物油類: 引火点250℃前後 / 10,000L / ヨウ素価大=自然発火危険
✔ 共通性質: 液体 / 蒸気比重>1(低所にたまる)/ 液比重<1が多い / 非水溶性が多い
✔ 消火: が基本 / 棒状水NG / 霧状水は場合によりOK

理解度チェック

Q1:ガソリンの引火点は約何℃か? → 解答を見る

正解:約 −40℃
常温(20℃)をはるかに下回るため、ガソリンは常温でも引火する危険があります。

Q2:動植物油類が自然発火する原因は? → 解答を見る

正解:不飽和脂肪酸の酸化熱が蓄積するから
ヨウ素価が高い油(アマニ油等)は空気中の酸素で酸化され、その熱が蓄積して発火温度に達します。布にしみ込ませた状態で特に危険です。

Q3:引火性液体の火災に棒状の水を使ってはいけない理由は? → 解答を見る

正解:油は水より軽いため、水に浮いた油が広がり火災が拡大するから
泡消火剤で液面を覆って酸素を遮断する窒息消火が有効です。

Q4:灯油について誤っているものはどれか。(1)無色透明の液体 (2)引火点は40℃以上 (3)水より重い (4)ガソリンが混入すると引火点が低下する → 解答を見る

正解:(3) 水より重い ← これが誤り
灯油の液比重は約0.80水より軽いです。(1)灯油は無色透明 ○ (2)引火点は40℃以上 ○ (4)ガソリン混入で引火点が著しく低下 ○

Q5:物質と引火点の組合せとして正しいものはどれか。(1)ガソリン=40℃ (2)灯油=−40℃ (3)軽油=45℃以上 (4)重油=200℃以上 → 解答を見る

正解:(3) 軽油=45℃以上
(1) ガソリンの引火点は−40℃(40℃ではない)✕
(2) 灯油の引火点は40℃以上(−40℃はガソリン)✕
(4) 重油の引火点は60〜150℃(200℃以上は第4石油類)✕
ガソリンと灯油の数値入れ替えは定番のひっかけです!

丙種の性質をもっと対策したい方へ

物質ごとの数値暗記は動画で繰り返すと効率的。SAT危険物取扱者講座で対策を。教材比較は「参考書・問題集ガイド」へ。

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。

内容の誤りやお気づきの点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。正確な情報をお届けできるよう、随時修正してまいります。

-丙種