【解答・解説】乙4模擬試験 第4回

解答・解説

採点する前に

このページは、乙4模擬試験 第4回五肢択一オリジナル問題35問に対応する解答・解説です。消防試験研究センターが公開した過去問題ではありません。法令15問、物化10問、性質10問に分けて採点し、正解番号だけでなく他の選択肢を除外した根拠も確認してください。

科目・問題数は消防試験研究センター「試験科目及び問題数」、五肢択一・2時間・科目別60%以上の合格基準は「試験の方法」で確認できます。法令問題は消防法危険物政令危険物規則も参照してください。

第1科目:危険物に関する法令

問1 正解:(1)

消防法第1条は、火災の予防・警戒・鎮圧、生命・身体・財産の保護、災害による被害の軽減、傷病者の適切な搬送などを通じて社会公共の福祉を増進することを目的としています。危険物規制だけを目的とする法律ではありません。

問2 正解:(3)

指定数量の倍数は各数量を指定数量で割って合計します。ガソリン200L÷200L=1、アセトン400L÷400L=1、灯油1,000L÷1,000L=1、重油4,000L÷2,000L=2なので、合計は5.0です。

問3 正解:(2)

消防法第11条第5項により、設置・変更後は原則として完成検査で基準適合が認められた後でなければ使用できません。変更工事では、市町村長等の承認を受けた工事部分以外を仮使用できる場合があります。

問4 正解:(3)

仮使用は、変更工事に係る部分以外を、市町村長等の承認を受けて使用する制度です。設置許可前の使用や完成検査そのものを不要にする制度ではありません。

問5 正解:(2)

屋外貯蔵所で貯蔵できる品名は法令で限定されています。設問では第2類の硫黄が該当し、ガソリン、アセトン、ジエチルエーテル、黄りんは該当しません。実製品は引火点・品名・状態も確認します。

問6 正解:(2)

屋内貯蔵タンクの容量は指定数量の40倍以下で、第4石油類・動植物油類以外の第4類では、その値が20,000Lを超える場合は20,000L以下です。同じタンク専用室に複数設置する場合は容量の合計にも同じ基準がかかります。

問7 正解:(3)

危険物施設保安員は、製造所等の構造・設備を技術上の基準に適合させるための点検など、法令所定の保安業務を行います。免状は選任要件ではなく、対象となる製造所等も法令で限定されています。

問8 正解:(2)

危険物規則別表第4では、第1類と第6類は運搬時に混載に差し支えない組合せです。これは内容物を混合して安全という意味ではありません。また、別表第4は指定数量の10分の1以下には適用される表ではないため、「指定数量未満ならすべて適用外」とは扱いません。

問9 正解:(2)

移動タンク貯蔵所には、0.3m平方の黒地に黄色の反射材等で「危」と表示した標識を車両の前後の見やすい箇所に掲げます。製造所等の標識・掲示板は施設や危険物に応じて表示内容・色・寸法が異なります。

問10 正解:(3)

移動タンク貯蔵所は、危険物保安監督者の選任を要しない施設です。他の施設は、施設区分、危険物の種類、指定数量の倍数、取扱方法などを組み合わせて選任要否を判断します。

問11 正解:(2)

地下貯蔵タンクには、鋼製タンクをFRPで被覆してその間で漏えいを検知する方式など、二重殻構造があります。一重殻、鋼製強化プラスチック製二重殻、強化プラスチック製二重殻などの方式を分けて確認します。

問12 正解:(3)

給油取扱所には、給油・整備等の作業場、事務所、店舗・飲食店などに加え、所有者・管理者・占有者が居住する住居など、省令で認められた用途を条件つきで設けられます。誰でも住める共同住宅を無条件に設置できるわけではありません。

問13 正解:(3)

選択肢(3)の製造所・屋内貯蔵所・屋外タンク貯蔵所・屋外貯蔵所・一般取扱所には、施設ごとの一般基準として保有空地の規定があります。幅や特例は施設区分、数量、構造などで異なります。

問14 正解:(3)

予防規程は市町村長等の認可を受けます。対象は原則として倍数10以上の製造所、150以上の屋内貯蔵所、200以上の屋外タンク貯蔵所、100以上の屋外貯蔵所、移送取扱所、倍数10以上の一般取扱所、給油取扱所などで、除外条件もあります。

問15 正解:(2)

甲種危険物取扱者は全類の取扱いと立会いができるため、その立会いのもとでは無資格者も全類を取り扱えます。乙種は免状を受けた類に限り、丙種は立会いができません。

第2科目:基礎的な物理学及び基礎的な化学

問16 正解:(2)

液体が気体へ変わるときは周囲から気化熱を吸収します。融解も吸熱、凝縮は放熱です。潜熱は状態変化に伴う熱で、状態変化中は温度が一定となる条件を考えます。

問17 正解:(4)

ろうそくの燃焼は、ろうの蒸気が酸素と反応して別の物質を生じる化学変化です。蒸発・溶解・昇華は、設問の条件では物理変化として区別します。

問18 正解:(3)

絶縁体では発生した電荷が移動しにくく、静電気が蓄積しやすくなります。代表的な炭化水素系の第4類液体は導電率が低いものがありますが、第4類すべてを同じ電気的性質とは決めません。

問19 正解:(3)

Q=mcΔT=500g×2.1J/(g・℃)×(45−15)℃=31,500Jです。温度差は30℃を使います。

問20 正解:(3)

可燃性気体・蒸気では、一般に温度が上がると燃焼下限値が下がり、上限値が上がって燃焼範囲が広がる傾向があります。実際の値は物質、温度、圧力、測定条件で異なります。

問21 正解:(2)

液体の蒸気圧が外圧と等しくなると、液体内部からも気化が起こり沸騰します。外圧が低いほど沸点は下がるため、水の沸点も標高などの条件で変わります。

問22 正解:(5)

単純化した比較では、イオン化傾向の大きい金属ほど酸化されやすいため、「小さいほど腐食されやすい」とする(5)が誤りです。実際の腐食は電解質、異種金属、面積比、不動態皮膜、温度などにも左右されます。

問23 正解:(3)

アルデヒド基は−CHOで、アルデヒドの特徴となる官能基です。−OHはヒドロキシ基、−COOHはカルボキシ基、−NH2はアミノ基です。

問24 正解:(2)

分子性物質では、分子をその物質の化学的性質を示す最小の粒子として扱います。分子は原子から構成され、同じ元素にも質量数の異なる同位体があります。

問25 正解:(4)

気体の溶解度は一般に温度が上がると小さくなるため、(4)が誤りです。固体の溶解度は温度上昇で大きくなる場合が多いものの例外もあり、溶媒・溶質・温度で決まります。

第3科目:危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法

性質・保管の解説について

問26以降は試験上の代表的な分類・物性を説明しています。実物の移し替え、味・におい・外観での確認、重合防止剤や保護液の調整、静電気対策の実験、漏えい・火災対応へ転用しないでください。製品SDS、設備基準、施設の緊急時手順に従い、異常時は安全確保・避難・119番通報と消防機関の指示を優先してください。問28の法令区分は厚生労働省「メチルエチルケトン」モデルSDSでも確認できます。

問26 正解:(2)

特殊引火物は、1気圧で発火点100℃以下のもの、または引火点−20℃以下かつ沸点40℃以下のものです。いずれかの条件を満たすことを確認します。

問27 正解:(3)

酸化プロピレンは特殊引火物で、代表値として沸点約35℃、引火点約−37℃です。物性は純度・測定条件で変わり、重合危険や取扱条件は製品SDSで確認します。

問28 正解:(1)

メチルエチルケトン(MEK)は消防法上、第1石油類の非水溶性液体に分類され、指定数量は200Lです。水へ一部溶けるという物理的溶解度と、消防法上の水溶性区分は同じではありません。

問29 正解:(2)

n-ブタノールは炭素数4のため消防法上のアルコール類には含まれず、代表的な製品は引火点に基づき第2石油類に分類されます。水溶性区分などは製品SDSも確認します。

問30 正解:(4)

スチレンは第2石油類の非水溶性液体で、水にはほとんど溶けません。重合しやすく発熱を伴うため、安定剤・温度・保管条件は製品SDSとメーカー指定に従います。

問31 正解:(3)

エチレングリコールは第3石油類の水溶性液体に分類され、不凍液原料の代表例です。有害なため、味やにおいで物質を確かめてはいけません。物性・用途は製品組成で確認します。

問32 正解:(2)

アマニ油などの乾性油が布や紙へ染み込み、それらが堆積して放熱しにくくなると、酸化熱が蓄積して自然発火するおそれがあります。油種だけでなく、含浸量、堆積、温度、通風・放熱条件が関係します。

問33 正解:(3)

二硫化炭素は水に溶けにくく水より重いため、水層で覆って蒸発を抑える方法が知られています。これは試験上の代表説明であり、実物の移し替えや保管方法は指定容器・製品SDS・施設手順に従います。

問34 正解:(5)

流速を上げると静電気の発生が増えるおそれがあるため、(5)が誤りです。流速管理、接地・ボンディング、帯電防止用品、湿度管理は、危険物・工程・設備の条件に合わせて行います。

問35 正解:(2)

ガソリン蒸気の燃焼範囲の代表値は1.4〜7.6vol%です。ガソリンは混合物なので、実際の値は製品組成、温度、圧力、試験方法で変わります。燃焼範囲内でも点火源がなければ直ちに燃焼するとは限りません。


採点後の見直し

  1. 法令は15問中9問、物化・性質は各10問中6問を科目別の復習目安にする
  2. 法令は届出と許可混載可否、物化は計算問題へ戻る
  3. 性質は水溶性・非水溶性動植物油類消火方法で条件を整理する
  4. 第4回の問題へ戻るか、第5回で別問題を解く

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