第4類の水溶性区分を10問で確認
このページは、第4類危険物の水溶性・非水溶性と指定数量を確認する4択のオリジナル問題です。公式過去問題の転載ではありません。各問を解いたら、正解番号だけでなく「法令上の品名」「水溶性区分」「指定数量」を一組で説明できるか確認してください。
重要なのは、化学物質として水へどの程度溶けるかと、危険物政令別表第三で指定数量を分ける水溶性液体・非水溶性液体を混同しないことです。別表第三でこの2区分が設けられているのは、第一石油類・第二石油類・第三石油類です。
法令表・SDS・公式問題を確認する
第4類の品名と定義はe-Gov法令検索の消防法別表第一、指定数量は消防庁の危険物政令別表第三で確認できます。個別物質の物性は、例として厚生労働省のアセトンモデルSDSと1-ブタノールモデルSDSを参照してください。実際の出題例は消防試験研究センター「過去に出題された問題」で確認できます。
| 政令別表第三の品名 | 非水溶性液体 | 水溶性液体 |
|---|---|---|
| 第一石油類 | 200L | 400L |
| 第二石油類 | 1,000L | 2,000L |
| 第三石油類 | 2,000L | 4,000L |
ミニテスト10問
問1
次のうち、水溶性の第一石油類の代表例はどれか。
(1)ガソリン
(2)ベンゼン
(3)アセトン
(4)トルエン
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正解:(3)アセトン
アセトンは水溶性の第一石油類として扱われ、指定数量は400Lです。ガソリン・ベンゼン・トルエンは非水溶性の第一石油類の代表例で、指定数量は200Lです。製品の濃度や組成で法令上の扱いが変わる場合があるため、実務では製品SDSも確認します。
問2
ジエチルエーテルの法令上の品名と指定数量について、正しいものはどれか。
(1)特殊引火物・50L
(2)水溶性の第一石油類・400L
(3)非水溶性の第一石油類・200L
(4)アルコール類・400L
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正解:(1)特殊引火物・50L
ジエチルエーテルは特殊引火物で、指定数量は50Lです。政令別表第三では、特殊引火物を水溶性・非水溶性に分けて指定数量を設定していません。化学的に水へ少量溶けるかどうかと、別表第三の区分を分けてください。
問3
水溶性の第4類危険物に用いる泡として、試験上区別するものはどれか。
(1)普通泡だけ
(2)水溶性液体用泡(耐アルコール泡)
(3)金属火災用粉末だけ
(4)棒状の水だけ
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正解:(2)水溶性液体用泡(耐アルコール泡)
水溶性液体では通常の泡膜が壊れやすいため、試験では水溶性液体用泡を区別します。ただし、実火災で使える消火剤をこの記事だけで決めてはいけません。物質、濃度、火災規模、設備の適応表示、製品SDS、消防機関の指示を確認します。
問4
次のうち、水溶性の第二石油類の代表例はどれか。
(1)灯油
(2)軽油
(3)キシレン
(4)酢酸
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正解:(4)酢酸
酢酸は水溶性の第二石油類の代表例で、指定数量は2,000Lです。灯油・軽油・キシレンは非水溶性の第二石油類の代表例で、指定数量は1,000Lです。酢酸水溶液などは濃度によって法令上の扱いが変わり得ます。
問5
消防法上のアルコール類について、正しいものはどれか。
(1)第一石油類の一部である
(2)代表的には炭素数1〜3の飽和一価アルコールで、第一石油類とは別の品名である
(3)指定数量は200Lである
(4)1-ブタノールも必ずアルコール類に含まれる
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正解:(2)代表的には炭素数1〜3の飽和一価アルコールで、第一石油類とは別の品名である
アルコール類は消防法別表第一の独立した品名で、指定数量は400Lです。法令上の除外条件はありますが、試験ではメタノール、エタノール、プロパノールを代表例として確認します。炭素数4の1-ブタノールは、このアルコール類には該当しません。
問6
1-ブタノールの法令上の整理として適切なものはどれか。
(1)特殊引火物
(2)第一石油類
(3)第二石油類で、法令上のアルコール類には含まれない
(4)第三石油類
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正解:(3)第二石油類で、法令上のアルコール類には含まれない
1-ブタノールは炭素数4で、引火点は第二石油類の範囲にあります。水へ一定量溶けるというSDSの物性値だけから、消防法上の水溶性区分や指定数量を自己判断しないでください。実際の製品は濃度・組成を含めて確認します。
問7
水溶性の第三石油類の代表例の組合せはどれか。
(1)重油とクレオソート油
(2)グリセリンと重油
(3)グリセリンとエチレングリコール
(4)クレオソート油とエチレングリコール
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正解:(3)グリセリンとエチレングリコール
グリセリンとエチレングリコールは、水溶性の第三石油類の代表例です。指定数量は4,000Lです。重油とクレオソート油は非水溶性の第三石油類の代表例で、指定数量は2,000Lです。
問8
政令別表第三で、水溶性液体の指定数量が非水溶性液体の2倍になる品名の組合せはどれか。
(1)特殊引火物・アルコール類
(2)第一石油類・第二石油類・第三石油類
(3)第三石油類・第四石油類・動植物油類
(4)第4類のすべての品名
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正解:(2)第一石油類・第二石油類・第三石油類
2倍の対応があるのは第一石油類、第二石油類、第三石油類です。特殊引火物50L、アルコール類400L、第四石油類6,000L、動植物油類10,000Lには、水溶性・非水溶性による別の指定数量は置かれていません。
問9
第四石油類と動植物油類の指定数量について、正しいものはどれか。
(1)どちらも水溶性なら2倍になる
(2)第四石油類だけ水溶性・非水溶性に分かれる
(3)別表第三では水溶性・非水溶性に分けず、第四石油類6,000L・動植物油類10,000Lである
(4)どちらも指定数量は4,000Lである
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正解:(3)別表第三では水溶性・非水溶性に分けず、第四石油類6,000L・動植物油類10,000Lである
ここで確認するのは政令別表第三の指定数量区分です。「指定数量が分かれていない」ことから、該当し得るすべての製品の化学的な溶解性まで同じだと推論しないでください。物性は製品SDSで確認します。
問10
同一場所にアセトン200Lと灯油500Lを貯蔵するとき、指定数量の倍数の合計はいくつか。
(1)0.5倍
(2)0.75倍
(3)1.0倍
(4)1.5倍
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正解:(3)1.0倍
アセトンは200÷400=0.5倍、灯油は500÷1,000=0.5倍なので、合計は1.0倍です。異なる危険物は実数量をそれぞれの指定数量で割り、商を合計します。詳しい計算は全6類の指定数量一覧で確認できます。
採点後に確認する3点
- 品名:特殊引火物、第一〜第四石油類、アルコール類、動植物油類のどれか
- 性状区分:第一〜第三石油類では水溶性液体か非水溶性液体か
- 指定数量:品名と性状区分に対応する値を分母に選べたか
代表物質の一覧は暗記の入口です。「ここにない物質はすべて非水溶性」とは判断できません。同じ名称でも濃度、混合物、製品仕様によって分類や消火方法が変わる場合があります。
水への溶解や消火剤を実物で試さない
危険物を水へ混ぜる、点火する、消火剤を放射するなどの確認は行わないでください。実際の分類・保管・火災対応では、最新法令、製品SDS、施設の緊急時手順、消防機関の指示を優先します。
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