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「酸化と還元」ミニテスト10問 — 苦手克服トレーニング

酸化と還元は危険物化学の超キーワード。「3つの定義」「酸化剤と還元剤の見分け」を完璧にマスターすれば、類ごとの性質理解にも直結します。10問で一気にチェック!

ミニテスト 10問

問1

「酸化」の定義として、該当しないものはどれですか。

(1)物質が酸素と化合する
(2)物質が水素を失う
(3)物質が電子を失う
(4)物質が電子を得る

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正解:(4)物質が電子を得る

酸化の3つの定義は「酸素を得る」「水素を失う」「電子を失う」です。電子を得るのは還元です。酸化と還元は常に逆の関係にあります。

問2

鉄がさびる反応は、酸化・還元のどちらですか。

(1)酸化
(2)還元
(3)酸化でも還元でもない
(4)酸化と還元の両方が同時に起こる

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正解:(4)酸化と還元の両方が同時に起こる

鉄は酸素と結合して酸化鉄(さび)になる=鉄が酸化されています。同時に酸素は鉄から電子を受け取って還元されています。酸化還元反応は必ずペアで起こるため、正確には(4)が正解です。ただし「鉄に注目すれば酸化」と表現することも多いです。

問3

「酸化剤」とはどのような物質ですか。

(1)自身が酸化される物質
(2)相手を酸化させ、自身は還元される物質
(3)酸素を放出しない物質
(4)電子を失いやすい物質

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正解:(2)相手を酸化させ、自身は還元される物質

酸化剤は「相手を酸化する=相手から電子を奪う」物質です。名前に反して自身は還元されます。第1類(酸化性固体)と第6類(酸化性液体)が代表的な酸化剤です。6類すべての酸化性・還元性は全6類横断比較で整理されています。

問4

「還元剤」とはどのような物質ですか。

(1)相手を還元させ、自身は酸化される物質
(2)相手を酸化させ、自身は還元される物質
(3)酸素を吸収する物質
(4)水素を放出する物質

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正解:(1)相手を還元させ、自身は酸化される物質

還元剤は「相手を還元する=相手に電子を与える」物質で、自身は酸化されます。第2類(可燃性固体)や第4類(引火性液体)は代表的な還元剤です。「酸化剤と還元剤は名前と自分の変化が逆」と覚えましょう。

問5

燃焼は酸化還元反応の一種です。ガソリンの燃焼で酸化されるのはどちらですか。

(1)ガソリン(可燃物)が酸化される
(2)酸素が酸化される
(3)どちらも酸化される
(4)どちらも酸化されない

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正解:(1)ガソリン(可燃物)が酸化される

燃焼は激しい酸化反応です。ガソリンが酸素と結合してCO₂とH₂Oになる=ガソリンが酸化されています。酸素はガソリンを酸化する「酸化剤」の役割で、自身は還元されます。燃焼のしくみは燃焼の仕組みの解説で詳しく学べます。

問6

危険物の類別と「酸化剤・還元剤」の対応として正しいものはどれですか。

(1)第1類・第6類は還元剤、第2類・第4類は酸化剤
(2)第1類・第6類は酸化剤、第2類・第4類は還元剤
(3)すべての類が酸化剤
(4)すべての類が還元剤

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正解:(2)第1類・第6類は酸化剤、第2類・第4類は還元剤

第1類(酸化性固体)と第6類(酸化性液体)は名前の通り「酸化剤」です。第2類(可燃性固体)と第4類(引火性液体)は「燃えるもの=酸化されるもの=還元剤」です。この組み合わせが混ざると激しく燃焼するため、混載禁止の根拠にもなっています。

問7

酸化の速さの順として正しいものはどれですか(遅い→速い)。

(1)燃焼→さび→爆発
(2)さび→燃焼→爆発
(3)爆発→燃焼→さび
(4)さび→爆発→燃焼

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正解:(2)さび→燃焼→爆発

酸化反応の速さは「さび(緩やかな酸化)→ 燃焼(激しい酸化)→ 爆発(極めて速い酸化)」の順に速くなります。すべて「酸化」ですが、反応速度が違うだけです。

問8

自然発火の原因として「酸化熱の蓄積」が挙げられます。これはどういう意味ですか。

(1)物質が急速に酸化されて炎が出る
(2)ゆっくりとした酸化で生じた熱が放散されずに蓄積し、発火点に達する
(3)物質が水と反応して熱が発生する
(4)静電気の火花で酸化反応が始まる

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正解:(2)ゆっくりとした酸化で生じた熱が放散されずに蓄積し、発火点に達する

油染みのウエスを積み重ねると、ゆっくりした酸化反応の熱が逃げずに溜まり、温度がどんどん上がって最終的に発火点を超えて燃え出します。これが自然発火のメカニズムです。動植物油類のヨウ素価が高いと酸化されやすく、自然発火のリスクが高まります。ヨウ素価と動植物油類の関係は第4石油類と動植物油類の解説も参考になります。

問9

次の化学反応のうち、「還元」に該当するものはどれですか。

(1)鉄が酸素と結合してさびる
(2)銅の酸化物から水素を使って銅を取り出す
(3)ガソリンが燃焼してCO₂とH₂Oになる
(4)アルコールが酸化されてアルデヒドになる

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正解:(2)銅の酸化物から水素を使って銅を取り出す

酸化銅(CuO)に水素を作用させると、銅から酸素が取り除かれて純粋な銅に戻ります。これが還元です。CuO + H₂ → Cu + H₂O。銅は酸素を失って還元され、水素は酸素を得て酸化されています。

問10

酸化と還元に関する記述として、誤っているものはどれですか。

(1)酸化と還元は必ず同時に起こる
(2)酸化剤は自身が還元される
(3)燃焼は酸化反応の一種である
(4)酸化だけが単独で起こることがある

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正解:(4)酸化だけが単独で起こることがある

酸化と還元は必ずペアで起こります。一方が酸化されれば、もう一方は必ず還元されています。これを「酸化還元反応」といいます。電子のやり取りなので、一方的に失うだけ(得るだけ)ということはありません。

まとめ

  • 酸化の3定義:酸素を得る・水素を失う・電子を失う
  • 還元の3定義:酸素を失う・水素を得る・電子を得る
  • 酸化剤=相手を酸化(第1類・第6類) / 還元剤=相手を還元(第2類・第4類)
  • 酸化と還元は必ず同時に起こる

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