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危険物の計算問題ミニテスト10問|指定数量・蒸気比重・熱量・mol

指定数量・蒸気比重・熱量・molを10問で確認

このページは、危険物取扱者試験の学習で使う4種類の計算を確認する4択のオリジナル問題です。公式過去問題ではありません。実際の甲種・乙種試験は五肢択一式ですが、ここでは式の選択と計算過程に集中できるよう4択にしています。

全10問を解いた後は、正解数だけでなく「式」「単位」「適用条件」のどこで間違えたかを確認してください。指定数量は法令上の区分、蒸気比重と気体体積は近似条件、熱量は符号と温度差を分けて整理します。

公式情報の確認先

試験科目・問題数・試験方法は消防試験研究センターの試験科目ページ試験方法ページ、指定数量と異なる品名の合算はe-Gov法令検索「危険物の規制に関する政令」で確認できます。

ミニテスト 10問

問1

ガソリン(指定数量200L)を100L、灯油(指定数量1,000L)を500L同一場所に貯蔵する場合、指定数量の倍数はいくつですか。

(1)0.5倍
(2)1.0倍
(3)1.5倍
(4)2.0倍

正解:(2)

指定数量の倍数 = 各品目の貯蔵量 ÷ 各品目の指定数量 の合計で求めます(→「指定数量の解説」)。ガソリン:100÷200=0.5、灯油:500÷1,000=0.5。合計 0.5+0.5=1.0倍です。倍数が1以上なので、指定数量以上の貯蔵にあたります。

問2

ガソリン(指定数量200L)を400L、軽油(指定数量1,000L)を2,000L同一場所に貯蔵する場合、指定数量の倍数はいくつですか。

(1)2.0倍
(2)3.0倍
(3)4.0倍
(4)5.0倍

正解:(3)

ガソリン:400÷200=2.0、軽油:2,000÷1,000=2.0。合計 2.0+2.0=4.0倍です。倍数の計算結果と、施設に適用される位置・構造・設備や保安体制の基準は分けて確認します。危険物保安監督者の要否は、単純に10倍以上かどうかだけでは決まらず、製造所等の区分・危険物の種類・引火点・倍数などで判断します。

問3

エタノール(C₂H₅OH、分子量46)の蒸気比重として、最も近い値はどれですか。

(1)1.00
(2)1.59
(3)2.00
(4)2.28

正解:(2)

同じ温度・圧力で理想気体とみなす近似では、蒸気比重(空気=1)≒モル質量÷空気の平均モル質量29です(→「密度・比重と気体の法則」)。46÷29≒1.59となります。実際の漏えい時は蒸気と空気が混ざるため、この値をそのまま混合気体の密度としないでください。

問4

アセトン(C₃H₆O、分子量58)の蒸気比重として、最も近い値はどれですか。

(1)1.50
(2)1.72
(3)2.00
(4)2.50

正解:(3)

同じ温度・圧力で理想気体とみなす近似では、58÷29=2.00です。これは純粋なアセトン蒸気の空気に対する相対値の目安で、漏えい時の蒸気・空気混合物が常に空気の2倍になるという意味ではありません。実物の漏えい・換気はSDSと施設の緊急時手順に従います。

問5

水2kgの温度を20℃から70℃に上げるのに必要な熱量は何kJですか。(水の比熱:4.2 kJ/(kg·℃))

(1)210 kJ
(2)420 kJ
(3)840 kJ
(4)1,260 kJ

正解:(2)

熱損失や相変化がなく、比熱を一定とみなす条件で Q=m×c×ΔT を使います。m=2kg、c=4.2 kJ/(kg·℃)、ΔT=70−20=50℃なので、Q=2×4.2×50=420 kJです(→「熱の性質の解説」)。

問6

銅500g(比熱0.38 kJ/(kg·℃))の温度が100℃から20℃に下がったとき、放出する熱量は何kJですか。

(1)7.6 kJ
(2)15.2 kJ
(3)19.0 kJ
(4)30.4 kJ

正解:(2)

まず質量の単位を揃えます。500g=0.5kg。放出熱量の大きさを求めるので、温度差を100−20=80℃として、0.5×0.38×80=15.2 kJです。系が受け取る熱を正とする符号規約なら銅のQは負になりますが、この設問は放出量の大きさを問うため正の値で答えます。

問7

ガソリン(指定数量200L)を200L、エタノール(指定数量400L)を400L、灯油(指定数量1,000L)を1,000L同一場所に貯蔵する場合、指定数量の倍数はいくつですか。

(1)1.0倍
(2)2.0倍
(3)3.0倍
(4)4.0倍

正解:(3)

3品目を個別に計算して合算します。ガソリン:200÷200=1.0、エタノール:400÷400=1.0、灯油:1,000÷1,000=1.0。合計 1.0+1.0+1.0=3.0倍です。品目数が増えても計算方法は同じです。

問8

酸素(O₂、モル質量32g/mol)が32gあるとき、物質量は何molですか。

(1)0.5 mol
(2)1 mol
(3)2 mol
(4)4 mol

正解:(2)

物質量=質量÷モル質量なので、32g÷32g/mol=1molです。理想気体近似では、0℃・1atmで1molあたり約22.4Lですが、この体積は温度・圧力で変わります(→「mol計算と化学量論」)。

問9

灯油(指定数量1,000L)を8,000L、軽油(指定数量1,000L)を3,000L同一場所に貯蔵する場合、指定数量の倍数は10以上になりますか。

(1)8.0倍で10未満
(2)10.0倍でちょうど10
(3)11.0倍で10以上
(4)13.0倍で10以上

正解:(3)

灯油:8,000÷1,000=8.0、軽油:3,000÷1,000=3.0。合計 8.0+3.0=11.0倍で10以上です。ただし、10倍という数値だけから危険物保安監督者の要否を一律に判断することはできません。製造所等の区分・危険物の引火点・倍数と、各条文の除外条件を確認してください。

問10

ガソリン(指定数量200L)を300L、灯油(指定数量1,000L)を500L、重油(指定数量2,000L)を2,000L同一場所に貯蔵する場合、指定数量の倍数はいくつですか。

(1)2.0倍
(2)2.5倍
(3)3.0倍
(4)4.0倍

正解:(3)

ガソリン:300÷200=1.5、灯油:500÷1,000=0.5、重油:2,000÷2,000=1.0。合計 1.5+0.5+1.0=3.0倍です。品名または指定数量が異なる危険物を同一場所で扱う場合は、それぞれの数量を指定数量で割り、その商の和で判定します。この設問の3品名はいずれも第4類です。

採点後に確認する4つの計算条件

公式だけを暗記するのではなく、式が使える条件と単位を一緒に確認します。

  • 指定数量(問1・2・7・9・10) — 品名ごとに数量÷指定数量を計算して合算する。法的な設備・保安要件は施設区分ごとの条文で確認する
  • 蒸気比重(問3・4) — 同温・同圧の理想気体近似でモル質量÷29。純蒸気の相対値と実際の蒸気・空気混合物を区別する
  • 熱量(問5・6) — 質量と比熱の単位を揃え、温度差・相変化・熱損失・符号規約を確認する
  • mol(問8) — 質量÷モル質量。気体の22.4L/molは0℃・1atmの理想気体近似として使う

計算過程をさらに確認する場合は計算問題6パターンの解説へ戻り、間違えた式だけを解き直してください。

誤答した式から戻る

  1. 指定数量なら指定数量・倍数計算10問で法令区分を確認する
  2. 蒸気比重なら密度・比重と気体の法則へ戻る
  3. 熱量なら熱の性質、molならmol計算と化学量論を見直す
  4. 6分野を横断するなら計算問題6パターンへ進む

資格太郎

この記事を書いた人

「危険物取扱者への道」運営者。危険物取扱者試験を独学で学習している受験生です。免状は保有していないため、記載する内容は消防法・危険物の規制に関する政令および規則の条文(e-Gov法令検索)と、消防試験研究センターの公開情報で必ず確認してから公開しています。

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