ミニテスト

危険物施設の許可・完成検査ミニテスト10問|仮貯蔵・仮使用

手続きを「許可・承認・検査・届出」で分ける

このページは、危険物施設の設置・変更から使用開始までの手続きを確認する4択のオリジナル問題10問です。公式過去問題の転載ではありません。

混同しやすいのは、設置・変更の許可完成検査前の仮使用10日以内の仮貯蔵・仮取扱い品名・数量・指定数量倍数変更の10日前届出です。誰に、いつ、どんな条件で行う手続きかを分けて確認します。

現行法令と公式問題で確認する

仮貯蔵・仮取扱いは消防法 第10条、設置・変更許可、完成検査、仮使用、承継は同第11条、完成検査前検査は第11条の2、品名・数量等の変更届出は第11条の4、違反時の処分は第12条の2です。完成検査前検査の対象・工程は危険物の規制に関する政令 第8条の2で確認できます。

出題形式は消防試験研究センターの公開問題を参照しています。改修が消防法上の変更許可に当たるか、軽易な事項・補修等としてどう扱われるかは工事内容と自治体運用で確認が必要です。実務では着工前に所轄消防へ相談してください。

手続き 主な場面 相手・時期
許可 製造所等の設置、位置・構造・設備の変更 市町村長等、着工前に確認
完成検査 設置・変更工事後の基準適合確認 適合認定後に使用
承認 10日以内の仮貯蔵等/変更時の工事部分外の仮使用 所轄消防長等/市町村長等
届出 物理的変更なしの品名・数量・倍数変更 変更日の10日前まで

ミニテスト10問

問1

消防法第11条の「市町村長等」に含まれる者として、正しいものはどれか。

(1)市町村長だけ
(2)消防長だけ
(3)施設区分・区域に応じた市町村長、都道府県知事または総務大臣
(4)都道府県知事だけ

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正解:(3)施設区分・区域に応じた市町村長、都道府県知事または総務大臣

消防本部等所在市町村の一般施設は市町村長、消防本部等がない市町村区域では都道府県知事、移送取扱所は設置区域により市町村長・都道府県知事・総務大臣となります。条文上、これらを「市町村長等」と総称します。

問2

消防法第11条第1項の基本原則として、許可が必要なものはどれか。

(1)製造所等の設置、または位置・構造・設備の変更
(2)危険物取扱者が休憩すること
(3)完成検査済証をファイルに入れること
(4)施設の清掃を行うこと

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正解:(1)製造所等の設置、または位置・構造・設備の変更

製造所、貯蔵所または取扱所の設置と、位置・構造・設備の変更は、市町村長等の許可を受けるのが消防法第11条第1項の原則です。実際の補修・改修が変更許可の対象かは、工事内容を示して着工前に所轄消防へ確認します。

問3

許可を受けて製造所等を設置した後、使用を開始できる時期として正しいものはどれか。

(1)工事業者が完成を宣言した直後
(2)市町村長等の完成検査を受け、技術上の基準への適合が認められた後
(3)許可申請書を提出した直後
(4)危険物を搬入した後

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正解:(2)市町村長等の完成検査を受け、技術上の基準への適合が認められた後

消防法第11条第5項です。許可を得ただけでは使用開始できません。設置または変更後に完成検査を受け、技術上の基準への適合が認められた後に使用するのが原則です。

問4

製造所等の「仮使用」について、正しいものはどれか。

(1)新設施設全体を完成検査前に自由に使う制度
(2)変更工事の場合に、工事部分以外の全部または一部を市町村長等の承認を受けて使う制度
(3)所轄消防長の承認で10日だけ指定数量以上を保管する制度
(4)品名変更を10日前に届け出る制度

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正解:(2)変更工事の場合に、工事部分以外の全部または一部を市町村長等の承認を受けて使う制度

消防法第11条第5項ただし書です。仮使用は位置・構造・設備の変更時に、変更工事部分以外を対象とする制度です。法定の一律10日という期間ではなく、承認内容に従います。

問5

指定数量以上の危険物の「仮貯蔵・仮取扱い」について、正しいものはどれか。

(1)市町村長等の許可で30日以内
(2)所轄消防長または消防署長の承認を受け、10日以内
(3)危険物取扱者の判断だけで10日以内
(4)届出だけで期間の上限なし

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正解:(2)所轄消防長または消防署長の承認を受け、10日以内

消防法第10条第1項ただし書です。製造所等の変更工事中に工事部分以外を使う「仮使用」とは、承認者・対象・期間が異なります。

問6

完成検査前検査の対象となる製造所等について、正しいものはどれか。

(1)液体危険物タンクを有する製造所等。ただし、指定数量以上の容量の液体危険物タンクを有しない製造所・一般取扱所は除く
(2)固体危険物だけを扱う全施設
(3)危険物タンクを一切持たない事務所
(4)すべての建築物

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正解:(1)液体危険物タンクを有する製造所等。ただし、指定数量以上の容量の液体危険物タンクを有しない製造所・一般取扱所は除く

危険物政令第8条の2第1項です。製造所・一般取扱所については、容量が指定数量以上の液体危険物タンクを有しないものが対象から除かれます。「液体を扱う全施設」と一律にしないことがポイントです。

問7

完成検査前検査の説明として、正しいものはどれか。

(1)完成検査の後にだけ行う
(2)政令で定めるタンク工事について、完成検査前に所定の工程ごとに基礎・地盤、漏れ・変形、溶接部などの特定事項を検査する
(3)事業者の自主点検だけを指す
(4)危険物取扱者免状の写真を検査する

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正解:(2)政令で定めるタンク工事について、完成検査前に所定の工程ごとに基礎・地盤、漏れ・変形、溶接部などの特定事項を検査する

消防法第11条の2と危険物政令第8条の2です。タンクの種類・容量・工事内容により、基礎・地盤検査、水張・水圧検査、溶接部検査、岩盤タンク検査などの対象を確認します。

問8

危険物の品名・数量・指定数量の倍数を変更するときの届出について、正しいものはどれか。

(1)位置・構造・設備を変更しない場合、変更日の10日前までに市町村長等へ届け出る
(2)設備を無許可で変更した後、10日以内に届け出ればよい
(3)変更後1年以内に届け出る
(4)数量変更は一切届出不要

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正解:(1)位置・構造・設備を変更しない場合、変更日の10日前までに市町村長等へ届け出る

消防法第11条の4です。「10日前届出」は、位置・構造・設備を変更しないことが前提です。物理的な変更を伴う場合は、変更許可の要否を別に確認します。

問9

製造所等の譲渡・引渡しと用途廃止の届出時期について、正しいものはどれか。

(1)いずれも遅滞なく届け出る
(2)いずれも必ず10日前まで
(3)いずれも30日後まで
(4)いずれも届出不要

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正解:(1)いずれも遅滞なく届け出る

譲受人・引渡しを受けた者は許可を受けた者の地位を承継し、消防法第11条第6項により遅滞なく届け出ます。用途廃止も同法第12条の6により遅滞なく届け出ます。品名・数量等の「10日前」と区別します。

問10

完成検査で基準適合が認められる前に製造所等を使用した場合の処分について、正しいものはどれか。

(1)口頭注意だけに限られる
(2)市町村長等は許可を取り消し、または期間を定めて使用停止を命じることができる
(3)必ず永久閉鎖だけになる
(4)消防法上の処分対象ではない

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正解:(2)市町村長等は許可を取り消し、または期間を定めて使用停止を命じることができる

消防法第12条の2第1項第2号です。第11条第5項に違反した完成検査前使用は、許可取消しまたは期間を定めた使用停止命令の対象になり得ます。

採点後は「手続き名・相手・期限」を並べる

  • 設置・変更許可:市町村長等、工事前に適用を確認
  • 完成検査:基準適合が認められた後に使用
  • 仮使用:変更工事部分以外、市町村長等の承認
  • 仮貯蔵・仮取扱い:所轄消防長または消防署長の承認、10日以内
  • 品名・数量等変更:位置・構造・設備を変えない場合、10日前までに届出

「仮」という言葉だけで制度を選ばず、施設の変更工事中か、製造所等以外で指定数量以上を一時的に扱う場面かを先に確認してください。

工事・変更は着手前に所轄消防へ確認する

許可・承認・届出の要否は、施設区分、危険物、指定数量倍数、工事範囲、既存許可内容、自治体の運用で変わります。申請前や工事後の自己判断で進めず、図面・仕様・工程を準備して所轄消防へ事前相談してください。

採点後の復習順

  1. 許可・届出・承認・認可で手続きを一覧に戻す
  2. 設置・変更手続きと完成検査で流れを確認する
  3. 届出と許可の判別ミニテストで期限を復習する
  4. 行政処分ミニテストへ進む

資格太郎

この記事を書いた人

「危険物取扱者への道」運営者。危険物取扱者試験を独学で学習している受験生です。免状は保有していないため、記載する内容は消防法・危険物の規制に関する政令および規則の条文(e-Gov法令検索)と、消防試験研究センターの公開情報で必ず確認してから公開しています。

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