密度と気体計算は「基準条件」を先にそろえる
このページは、密度・相対密度・蒸気比重と気体の法則を確認する4択のオリジナル問題10問です。公式過去問題の転載ではありません。
先に結論をいうと、密度は質量÷体積、相対密度は密度どうしの比、気体は圧力・体積・絶対温度・物質量のうち何を一定にするかで式を選びます。温度・圧力・基準物質を省略した数値や、混合物へ単一の分子量を当てはめた計算は避けます。
定義・単位・試験範囲の確認先
IUPACの密度、相対密度、理想気体の定義と、BIPMのSI Brochureを参照しています。ガソリンはNIOSH Pocket Guideでも複雑な炭化水素混合物として扱われています。
危険物取扱者試験の科目名・問題数は消防試験研究センターの試験科目、出題の確認は公式の過去に出題された問題を参照しました。掲載問題はすべて当サイトで作成したものです。
密度
ρ=m/V
単位をそろえる
相対密度
d=ρ/ρref
無次元の比
理想気体
pV=nRT
温度はK
ミニテスト10問
問1
質量180 g、体積200 cm³の液体の密度は何g/cm³か。
(1)0.80 g/cm³
(2)0.90 g/cm³
(3)1.11 g/cm³
(4)90 g/cm³
問2
相対密度の説明として、正しいものはどれか。
(1)試料密度と基準密度の比で、通常は無次元である
(2)必ずkg/m³の単位を持つ
(3)質量と同じ意味である
(4)温度や基準物質は確認しなくてよい
問3
純粋な蒸気を同じ温度・圧力の乾燥空気と比べ、理想気体近似を使う。モル質量46.0の物質の蒸気比重の概算として最も近いものはどれか。
(1)0.63
(2)1.0
(3)1.59
(4)46.0
問4
ガソリンの蒸気比重を扱うときの説明として、適切なものはどれか。
(1)ガソリンは複雑な混合物なので単一の分子量を固定せず、製品SDSの条件付きデータを確認する
(2)主成分は必ず純粋なオクタンなので分子量は常に114である
(3)銘柄や組成に関係なく蒸気比重は常に同じである
(4)蒸気は必ず空気より軽い
問5
一定量の気体を温度一定で扱うとき、圧力を2倍にすると体積は理想的にはどうなるか。
(1)2倍
(2)1/2
(3)4倍
(4)変わらない
問6
一定量の気体を圧力一定で扱うときのシャルルの法則として、正しいものはどれか。
(1)体積は絶対温度に比例する
(2)体積はセルシウス温度に反比例する
(3)圧力は体積に比例する
(4)密度は温度と無関係である
問7
27.0℃を絶対温度へ換算した値として、正しいものはどれか。
(1)27.0 K
(2)246.15 K
(3)273.15 K
(4)300.15 K
問8
一定量の理想気体が100 kPa、10.0 L、300 Kにある。200 kPa、600 Kに変化したときの体積は何Lか。
(1)2.5 L
(2)5.0 L
(3)10.0 L
(4)20.0 L
問9
水と混ざらない液体の水に対する相対密度が0.75である。静置したときの一般的な傾向として適切なものはどれか。
(1)水面側に浮く傾向がある
(2)必ず水底へ沈む
(3)直ちに水と化学反応する
(4)必ず蒸発しない
問10
気体の法則の使い方として、誤っているものはどれか。
(1)比例計算の温度にはKを使う
(2)ボイルの法則では一定量・温度一定を確認する
(3)シャルルの法則へ27℃を27という数値のまま入れる
(4)実在気体では理想気体近似からのずれがあり得る
採点後は「何が一定か」を式の横へ書く
- 密度:ρ=m/V。質量と体積の単位をそろえる
- 相対密度:基準物質と温度・圧力条件を確認する
- ボイル:一定量・温度一定
- シャルル:一定量・圧力一定・温度はK
- 複合変化:pV/Tを使い、状態1と状態2を同じ単位でそろえる
比重だけで漏えい対応を決めない
蒸気比重や液体の相対密度は、滞留・拡散・浮沈を考える手掛かりの一つです。実際の火災・漏えいでは安全確保・避難・119番通報を優先し、製品SDS、濃度測定、換気設備、施設の緊急時手順、消防機関の指示に従ってください。
採点後の復習順
- 密度・比重と気体の法則で公式の条件を確認する
- 第4類の液比重・蒸気比重ミニテストで物質別の読み方を確認する
- 危険物試験の計算問題6パターンで単位換算を練習する
- 熱の計算と熱の移動ミニテストへ進む
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