特殊引火物と第1石油類は、第4類の中で最も引火しやすく出題頻度も高い分類です。ジエチルエーテル・二硫化炭素・ガソリン・アセトンの個別性質を10問で確認!
ミニテスト 10問
問1
ジエチルエーテルの性質として、誤っているものはどれですか。
(1)沸点が非常に低い(約34.6℃)
(2)蒸気は空気より重い
(3)水に溶けやすい
(4)麻酔性がある
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正解:(3)
ジエチルエーテルは水にわずかしか溶けません(非水溶性として扱われます)。引火点-45℃・沸点34.6℃で極めて引火しやすく、蒸気比重2.6で空気より重いため低所に滞留します。麻酔性があるのも特徴です。長期保存で過酸化物を生成する危険もあります。
問2
二硫化炭素の性質として、正しいものはどれですか。
(1)水より軽い(比重1未満)
(2)発火点が約90℃と非常に低い
(3)無臭の液体である
(4)蒸気は空気より軽い
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正解:(2)
二硫化炭素(CS₂)の最大の特徴は発火点が約90℃と極めて低いこと。蒸気配管やスチーム管でも発火する恐れがあります。比重は約1.26で水より重く、蒸気比重は2.6で空気より重いです。純品は無色ですが、不純物を含むと不快臭があります。
問3
二硫化炭素の貯蔵方法として、正しいものはどれですか。
(1)灯油中に保存する
(2)水中に保存する
(3)乾燥砂中に保存する
(4)密栓して冷暗所に保存するだけでよい
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正解:(2)
二硫化炭素は水より重い(比重1.26)ため、水中に沈めて保存します。蒸気の発生を水で封じて引火・発火を防ぐのが目的です。「水より重い引火性液体 → 水中保存」のパターンは頻出です。灯油中に保存するのはナトリウムやカリウム(第3類)です。第4類の共通性質は第4類共通性質の解説で整理されています。
問4
ガソリンの引火点として、最も近いものはどれですか。
(1)約10℃
(2)約-40℃
(3)約-10℃
(4)約0℃
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正解:(2)
ガソリンの引火点は約-40℃です。常温はもちろん、真冬の屋外でも容易に引火する危険があります。発火点は約300℃、燃焼範囲は1.4〜7.6vol%です。引火点が非常に低いのに特殊引火物でないのは、沸点が40℃以下ではない(ガソリンの沸点範囲は約40〜220℃)ためです。
問5
ガソリンの性質として、誤っているものはどれですか。
(1)オレンジ色に着色されている
(2)蒸気比重は3〜4で、空気より重い
(3)水に溶ける
(4)静電気が発生しやすい
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正解:(3)
ガソリンは水に溶けません(非水溶性)。比重は約0.65〜0.75で水より軽く、水面に浮いて広がります。オレンジ色の着色は法律で義務付けられています(JIS規格)。蒸気比重は3〜4で低所に滞留しやすく、流動により静電気が蓄積しやすいのも特徴です。静電気の対策は静電気と電気の基礎の解説も参考になります。
問6
アセトンの性質として、正しいものはどれですか。
(1)水に溶けない
(2)引火点は約-20℃で第1石油類に分類される
(3)特有の甘い芳香がある
(4)蒸気は空気より軽い
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正解:(2)
アセトン(CH₃COCH₃)の引火点は約-20℃で第1石油類(水溶性)。(1)アセトンは水に溶けます。(3)アセトンの臭いは「甘い芳香」というより特有の刺激臭です。(4)蒸気比重は2.0で空気より重いです。マニキュアの除光液に使われることでも知られます。
問7
トルエンの分類として、正しいものはどれですか。
(1)特殊引火物
(2)第1石油類(非水溶性)
(3)第1石油類(水溶性)
(4)第2石油類(非水溶性)
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正解:(2)
トルエン(C₆H₅CH₃)の引火点は約4℃で21℃未満のため第1石油類。水に溶けないので「非水溶性」。ベンゼンの水素1つをメチル基(-CH₃)で置換した芳香族炭化水素です。指定数量は200Lです。
問8
酢酸エチルの性質として、誤っているものはどれですか。
(1)果実のような芳香がある
(2)第1石油類(非水溶性)に分類される
(3)水によく溶ける
(4)引火点は約-4℃である
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正解:(3)
酢酸エチル(CH₃COOC₂H₅)は水にわずかしか溶けない非水溶性の液体です。果実様の芳香があり、引火点は約-4℃で第1石油類(非水溶性)。接着剤やインクの溶剤としてよく使われます。
問9
特殊引火物の指定数量として、正しいものはどれですか。
(1)50L
(2)100L
(3)200L
(4)400L
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正解:(1)
特殊引火物の指定数量は50Lで、第4類の中で最も少ない値です。第4類の指定数量をまとめると:特殊引火物50L → 第1石油類(非水溶性200L/水溶性400L) → アルコール類400L → 第2石油類(非水溶性1,000L/水溶性2,000L) → 第3石油類(非水溶性2,000L/水溶性4,000L) → 第4石油類6,000L → 動植物油類10,000L です。指定数量の全体像は指定数量の解説で詳しく学べます。
問10
ベンゼンの性質として、正しいものはどれですか。
(1)水によく溶ける
(2)引火点は約-11℃で、第1石油類(非水溶性)に分類される
(3)発がん性はない安全な溶剤である
(4)蒸気は空気より軽い
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正解:(2)
ベンゼン(C₆H₆)の引火点は約-11℃で第1石油類(非水溶性)。蒸気比重は2.8で空気より重いです。ベンゼンは発がん性物質として知られ、有機溶媒としての使用が厳しく制限されています。水には溶けません。芳香族炭化水素の代表的な物質です。
まとめ
- ジエチルエーテル:引火点-45℃・沸点34.6℃ / 過酸化物生成・麻酔性
- 二硫化炭素:発火点90℃(超低い!)/ 水より重い→水中保存
- ガソリン:引火点-40℃ / オレンジ着色・混合物・静電気注意
- アセトン:引火点-20℃ / 水溶性・ケトン類
- ベンゼン:引火点-11℃ / 発がん性・芳香族の代表
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