第3類は「自然発火性」と「禁水性」を分けて確認する
このページは、第3類・自然発火性物質及び禁水性物質を確認する4択のオリジナル問題10問です。公式過去問題の転載ではありません。
第3類は、空気中で自然発火する危険性、または水との接触で発火・可燃性ガスを生じる危険性を法令所定の試験で判定する固体または液体です。すべての品名が二つの性状を同じように示すわけではありません。
法令と公的モデルSDSの確認先
第3類の定義・品名はe-Gov法令検索の消防法 別表第一、性状区分・指定数量は危険物の規制に関する政令、類別の概要は総務省消防庁「危険物とは?」を参照しています。
個別物質は厚生労働省「職場のあんぜんサイト」の金属ナトリウム、りん化カルシウム、炭化カルシウム、トリクロロシランのモデルSDSで確認しました。
ミニテスト10問
問1
消防法別表第一の第3類の定義として、正しいものはどれか。
(1)空気中で自然発火する危険性、または水との接触で発火・可燃性ガスを生じる危険性を示す固体または液体
(2)全品名が空気と水の両方へ必ず同じ反応を示す物質
(3)引火点250℃未満の液体
(4)加熱分解で自己反応する固体だけ
解答を見る
正解:(1)空気中で自然発火する危険性、または水との接触で発火・可燃性ガスを生じる危険性を示す固体または液体
消防法別表第一は「又は」で二つの性状をつないでいます。自然発火性だけ、禁水性だけ、両方を示す品名があるため、すべてを同じ反応として暗記しません。
問2
消防法別表第一で第3類の独立した品名として掲げられていないものはどれか。
(1)カリウム
(2)ナトリウム
(3)黄りん
(4)赤りん
解答を見る
正解:(4)赤りん
赤りんは第2類です。第3類にはカリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りんなどの品名が掲げられています。
問3
品名で指定数量が定められている第3類の組合せとして、正しいものはどれか。
(1)カリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム・アルキルリチウムは10kg、黄りんは20kg
(2)第3類はすべて10kg
(3)黄りん10kg、ナトリウム20kg
(4)すべて性状を問わず300kg
解答を見る
正解:(1)カリウム・ナトリウム・アルキルアルミニウム・アルキルリチウムは10kg、黄りんは20kg
危険物政令別表第三の数値です。これら以外には、第一種10kg・第二種50kg・第三種300kgの性状区分で指定数量を確認する品名があります。
問4
リチウムの指定数量を確認する考え方として、適切なものはどれか。
(1)「アルカリ金属(カリウム及びナトリウムを除く。)」として、性状判定に応じ10・50・300kgを確認する
(2)物質名だけで常に300kgとする
(3)カリウムと同じ独立品名なので常に10kgとする
(4)第3類ではないため確認不要
解答を見る
正解:(1)「アルカリ金属(カリウム及びナトリウムを除く。)」として、性状判定に応じ10・50・300kgを確認する
カリウムとナトリウムは独立品名ですが、リチウムは別の品名区分に含まれます。品名だけで第三種300kgへ固定せず、法令上の性状判定を確認します。
問5
黄りんの水中貯蔵について、正しい説明はどれか。
(1)水と激しく反応させて安定化する
(2)主目的は空気との接触を遮断することで、容器・保護水・温度を管理する
(3)比重だけを見て保存方法を決める
(4)赤りんも同じ理由で必ず水中貯蔵する
解答を見る
正解:(2)主目的は空気との接触を遮断することで、容器・保護水・温度を管理する
黄りんは空気との接触が重大な危険となるため、水中貯蔵物品として扱います。赤りんは第2類であり、同じ保存方法を当てはめません。
問6
金属ナトリウムのモデルSDSに沿う説明はどれか。
(1)水・泡消火剤を物質へ直接使用する
(2)水へ直接入れて反応性を確認する
(3)水・湿気との接触を避け、保管・消火は対象製品のSDSと施設手順で確認する
(4)保護液は利用者が比重だけで自由に選べる
解答を見る
正解:(3)水・湿気との接触を避け、保管・消火は対象製品のSDSと施設手順で確認する
厚生労働省のモデルSDSは水との接触回避、湿気の遮断、不活性ガス下での取扱いを示し、水・泡を不適切な消火剤としています。鉱油中で供給される製品もありますが、保護液や容器を自己判断で交換しません。
問7
炭化カルシウムが水と反応すると生じる代表的な可燃性ガスはどれか。
(1)二酸化炭素
(2)酸素
(3)塩素
(4)アセチレン
解答を見る
正解:(4)アセチレン
炭化カルシウムは水との反応でアセチレンを生じます。実物へ水を加えたり、発生ガスへ点火したりせず、反応式は紙上の学習に限ります。
問8
りん化カルシウムと水との反応について、正しいものはどれか。
(1)無害な窒素だけを生じる
(2)ホスフィンを生じ、火災・中毒の危険がある
(3)酸素だけを生じる
(4)反応しない
解答を見る
正解:(2)ホスフィンを生じ、火災・中毒の危険がある
モデルSDSは、水や湿った空気との反応でホスフィンを生じ、火災・中毒の危険があると示しています。発生ガスのにおいを確かめる行為は危険です。
問9
トリクロロシランのモデルSDSに沿う説明はどれか。
(1)水で希釈すれば利用者が安全に回収できる
(2)水・湿気との接触を避け、可燃性ガスと塩化水素の危険を確認する
(3)皮膚腐食性はない
(4)水系消火剤なら種類を問わず物質へ直接使える
解答を見る
正解:(2)水・湿気との接触を避け、可燃性ガスと塩化水素の危険を確認する
モデルSDSは水との接触で自然発火のおそれがある可燃性ガスを生じること、加水分解で塩化水素を生じることを示します。漏えい時に自己判断で水洗いしません。
問10
第3類の消火・漏えい対応を確認する方法として、最も適切なものはどれか。
(1)自然発火性ならすべて不活性ガスだけに固定する
(2)第3類ならすべて乾燥砂だけに固定する
(3)物質名・製品形態・SDS第5項・設備の適応・施設手順を確認する
(4)黄りんの方法を全品名へ当てはめる
解答を見る
正解:(3)物質名・製品形態・SDS第5項・設備の適応・施設手順を確認する
第3類でも物質ごとに水反応性、適切な消火剤、保管条件が異なります。実火災では試験上の類別暗記だけで初期消火を判断せず、安全確保・避難・119番通報と消防機関の指示を優先します。
採点後は「品名→性状→生成物→SDS」で復習する
- 定義:自然発火性または禁水性を示す固体・液体
- 指定数量:品名固定と第一種10kg・第二種50kg・第三種300kgを区別
- 水反応:水素・アセチレン・ホスフィン・塩化水素などを物質別に確認
- 実際の対応:製品形態、SDS、設備、施設手順を優先
空気・水との反応を実物で確かめない
容器を開ける、水を加える、保護液を交換する、発生ガスへ点火する、においを確認する行為は危険です。異常・漏えい・火災時は近づかず、退避・119番通報と施設の緊急手順を優先してください。
採点後の復習順
- 第3類の共通性質で定義を確認する
- カリウム・ナトリウム・黄りん・アルキル化合物を比較する
- 水素化物・りん化物・炭化物・トリクロロシランを確認する
- 乙3 4択練習で性質・消火を復習する
あわせて読みたい
※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。
内容の誤りやお気づきの点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。正確な情報をお届けできるよう、随時修正してまいります。
