ミニテスト

危険物の保護液・貯蔵方法ミニテスト10問|SDS・容器・温度

貯蔵方法は暗記語だけでなく「製品条件」まで確認する

このページは、危険物の保護液・貯蔵方法を横断確認する4択のオリジナル問題10問です。公式過去問題の転載ではありません。

「黄りんは水中」「ナトリウムは灯油中」という代表的な学習整理は入口として役立ちます。ただし、実製品では濃度、湿潤剤・安定剤、容器、温度、法令区分が異なります。利用者が保護液や安定剤を足したり、別容器へ移したりしてはいけません。

公的モデルSDSで確認した内容

厚生労働省「職場のあんぜんサイト」の黄りん金属ナトリウム二硫化炭素ニトロセルロースを参照しています。

このほか、ジベンゾイルペルオキシドジエチルエーテル過酸化水素トリエチルアルミニウムも確認しました。モデルSDSは参考資料なので、実務では使用製品の最新版SDSと供給者・施設の手順を優先してください。

ミニテスト10問

問1

危険物の貯蔵方法を決める手順として、最も適切なものはどれか。

(1)物質名・濃度・製品形態・SDS第7項と第10項・指定容器・施設手順を確認する
(2)類番号だけで保護液を決める
(3)比重が1より大きければ必ず水中保存にする
(4)少量を水や空気に触れさせて反応を確かめる

正解:(1)物質名・濃度・製品形態・SDS第7項と第10項・指定容器・施設手順を確認する

SDS第7項は取扱い・保管、第10項は安定性・反応性の確認先です。類別や比重だけでは、保護液、湿潤剤、容器、温度、混触回避条件を決められません。

問2

黄りんの代表的な学習整理と実務上の確認について、適切な説明はどれか。

(1)水中保存は空気接触を避ける代表例だが、実製品では指定された液体・不活性雰囲気・容器を確認する
(2)黄りんは禁水性なので水と接触させてはならない
(3)水が減ったときは未経験者が容器を開けて補充する
(4)乾燥状態で空気に触れさせて保管する

正解:(1)水中保存は空気接触を避ける代表例だが、実製品では指定された液体・不活性雰囲気・容器を確認する

黄りんを水中で扱う輸送形態は公的モデルSDSにも示されていますが、同SDSの保管欄は製造業者指定の不活性雰囲気と規定容器の確認を求めます。液面低下や漏れを自己判断で処置しません。

問3

金属ナトリウムの保管について、公的モデルSDSに沿う説明はどれか。

(1)水との接触可能性を排除し、乾燥場所または規定された密閉容器など製品手順に従う
(2)すべての製品を必ず市販灯油へ移し替える
(3)水中へ沈めて空気を遮断する
(4)エタノール中なら反応しない

正解:(1)水との接触可能性を排除し、乾燥場所または規定された密閉容器など製品手順に従う

試験では灯油などの保護液が代表例として扱われますが、モデルSDSは水との接触排除、乾燥場所または密閉容器、法令に適合する容器を示しています。使用製品の保護液を名称だけで決めません。

問4

二硫化炭素の保管について、公的モデルSDSに記載された組合せはどれか。

(1)換気の良い涼しい場所・密閉容器・耐火設備・酸化剤から分離
(2)比重だけを根拠に必ず水中保存
(3)開放容器で蒸気を逃がす
(4)高温面の近くで保管する

正解:(1)換気の良い涼しい場所・密閉容器・耐火設備・酸化剤から分離

二硫化炭素は水より重く水に溶けにくい物質ですが、その物性だけで貯蔵方法は決まりません。モデルSDSは着火源・高温面の回避、密閉、換気、冷所、規定容器などを示します。

問5

ニトロセルロースの湿潤状態について、適切な説明はどれか。

(1)乾燥で爆発危険性が増す製品があり、指定された湿潤剤・含有率・容器を維持する
(2)全製品を利用者が水へ沈め直す
(3)保管前に完全乾燥させる
(4)湿潤剤の種類や含有率は法令分類に関係しない

正解:(1)乾燥で爆発危険性が増す製品があり、指定された湿潤剤・含有率・容器を維持する

ニトロセルロースは製品形態や法令上の扱いが異なります。乾燥させず、同時に利用者が水・アルコールなどを勝手に追加せず、製品SDS、ラベル、火薬類を含む適用法令を確認します。

問6

ジベンゾイルペルオキシドの保管について、公的モデルSDSに沿うものはどれか。

(1)製造業者指定温度以下で日光・熱・衝撃・摩擦を避け、最初の容器から移し替えない
(2)利用者が乾燥させて純度を高める
(3)湿潤剤を任意の量だけ加える
(4)直射日光の当たる高温場所に置く

正解:(1)製造業者指定温度以下で日光・熱・衝撃・摩擦を避け、最初の容器から移し替えない

湿潤・希釈された製品があっても、「水で湿らせる」を利用者向けの操作手順にしません。製品の状態を変えず、指定温度、禁忌物質、元の容器を守ります。

問7

ジエチルエーテルの保管・確認として、適切なものはどれか。

(1)換気の良い冷暗所で密閉し、光・空気による過酸化物生成を製品手順に従って管理する
(2)加熱して蒸気を追い出してから保管する
(3)古い容器を蒸発乾固させて確認する
(4)過酸化物を生じないので開封日管理は不要である

正解:(1)換気の良い冷暗所で密閉し、光・空気による過酸化物生成を製品手順に従って管理する

モデルSDSは冷暗所・密閉・安定化状態での保管と、光や空気による爆発性過酸化物の生成可能性を示します。古い容器を自己判断で開ける、濃縮・蒸留する行為は危険です。

問8

過酸化水素製品の容器・安定剤について、適切な考え方はどれか。

(1)供給者が指定する安定化状態と法令適合容器を維持し、栓や通気機構を改造しない
(2)利用者がりん酸を加えれば全製品を安全にできる
(3)分解ガス対策としてどの容器にも穴を開ける
(4)余った液を元の容器へ戻してよい

正解:(1)供給者が指定する安定化状態と法令適合容器を維持し、栓や通気機構を改造しない

過酸化水素は濃度、安定剤、汚染、容器構造で挙動が変わります。「安定剤を加える」「ガス抜き口を作る」を一般利用者向けの一律手順にせず、製品SDSと供給者の指示に従います。

問9

アルキルアルミニウムなど空気・水分に敏感な製品の保管について、適切な説明はどれか。

(1)製品別の不活性雰囲気・専用容器・温度・設備を確認し、未経験者が開封や移し替えをしない
(2)すべて灯油中へ移せば安全になる
(3)少量の水を加えて反応を止める
(4)通常の開放容器で空気に慣らす

正解:(1)製品別の不活性雰囲気・専用容器・温度・設備を確認し、未経験者が開封や移し替えをしない

「窒素封入」とだけ覚えても、設備の材質、純度、圧力、移送方法までは決まりません。実務は専門設備・供給者資料・施設手順に従い、漏えい時は退避と通報を優先します。

問10

保管中の異常を見つけたときの行動として、最も適切なものはどれか。

(1)近づかず、周囲へ知らせて退避し、119番通報と施設の緊急手順・専門担当者の指示を優先する
(2)容器を開けて圧力やにおいを確認する
(3)別容器へ移して漏れの位置を探す
(4)水や保護液を加えて様子を見る

正解:(1)近づかず、周囲へ知らせて退避し、119番通報と施設の緊急手順・専門担当者の指示を優先する

変色、発煙、発熱、膨れ、漏れ、液面低下などを学習記事だけで処置しません。現場の安全確保、退避、通報、あらかじめ定めた緊急時計画を優先します。

採点後は5項目で貯蔵条件を確認する

  1. 物質・製品:品名、濃度、組成、湿潤剤・安定剤
  2. 反応性:空気、水分、熱、光、衝撃、禁忌物質
  3. 設備:指定容器、温度、換気、防火・防爆、施錠
  4. 情報:最新版SDS第7・10・15項、供給者資料、適用法令
  5. 異常時:退避・通報・施設の緊急手順

保護液・湿潤剤・容器を自己判断で変更しない

水や灯油への投入、湿潤剤・安定剤の追加、乾燥、容器の開封・移し替え・加工、においによる確認を行わないでください。この記事は試験学習用であり、実物の操作手順ではありません。

採点後の復習順

  1. 危険物の保存方法・容器で確認手順を整理する
  2. 甲種向け保存方法・水との反応で物質を横断比較する
  3. 第3類第5類のミニテストで品名別に復習する
  4. 第6類ミニテストで容器・SDS確認を復習する

資格太郎

この記事を書いた人

「危険物取扱者への道」運営者。危険物取扱者試験を独学で学習している受験生です。免状は保有していないため、記載する内容は消防法・危険物の規制に関する政令および規則の条文(e-Gov法令検索)と、消防試験研究センターの公開情報で必ず確認してから公開しています。

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