第5類危険物(自己反応性物質)の共通性質と火災予防・消火をわかりやすく解説
結論から言います 第5類危険物は「自己反応性物質」と呼ばれ、分子の中に燃える成分(可燃物)と酸素の両方を持っている物質です。 これが意味することは — 空気を遮断しても燃え続けるということ。燃焼に必要な3要素(可燃物・酸素・点火源)のうち2つが分子内に最初から揃っているため、あとは熱・衝撃・摩擦のどれか1つが加わるだけで爆発的に燃焼します。 だから第5類の消火では窒息消火(空気を遮断する方法)が効きません。代わりに大量の水で冷却するのが基本です。 第5類の共通性質 — 6つの特徴 ① 可燃性の固体または液 ...
ジエチル亜鉛・水素化物・りん化カルシウム・炭化カルシウム・トリクロロシランをわかりやすく解説!第3類危険物の物質②
結論から言います 第3類危険物の品名7〜11にあたる物質を解説します。前回のカリウム・ナトリウムなどと比べると馴染みの薄い物質が多いですが、試験での出題パターンはハッキリしています。 最大のポイントは「水と反応して何が出るか」です。 水素化物 → 水素(H₂) りん化カルシウム → りん化水素(PH₃) — 猛毒+自然発火 炭化カルシウム → アセチレン(C₂H₂) — 爆発性 炭化アルミニウム → メタン(CH₄) トリクロロシラン → 塩化水素(HCl) — 有毒 この「水+○○ → ○○ガス」の対応 ...
第3類危険物の物質①|カリウム・ナトリウム・黄りん・アルキルアルミニウムの性質
結論から言います 第3類危険物のうち、品名1〜6にあたる6つの物質(グループ)を個別に解説します。試験で最も問われるポイントは次の3つです。 リチウムだけが「禁水性のみ」で自然発火性がない 黄りんだけが「自然発火性のみ」で禁水性がない(水中保存する) アルキルアルミニウムは第3類で最も危険 — 空気でも水でもハロゲンでも発火し、消火方法が極めて限られる アルカリ金属3つ(K・Na・Li)は数値の比較が頻出、黄りんは保存方法と毒性がポイント、アルキル系2つは消火の困難さが問われます。物質ごとの違いを押さえて ...
第3類危険物(自然発火性物質・禁水性物質)の共通性質と火災予防・消火をわかりやすく解説
結論から言います 第3類危険物には2つの顔があります。 ・自然発火性 — 空気に触れるだけで勝手に燃え出す ・禁水性 — 水に触れると発火する、または可燃性ガスが出る ほとんどの第3類物質はこの両方の性質を持っていますが、例外が2つ。黄りんは自然発火性のみ(水とは反応しない)、リチウムは禁水性のみ(空気中では安定)。この分類は乙3試験で最も出題されるポイントです。 第3類危険物の定義 消防法 別表第1(第3類) 自然発火性物質:固体又は液体であって、空気中での発火の危険性を判断するための政令で定める試験に ...
硫化りん・赤りん・硫黄・鉄粉・金属粉・マグネシウム・引火性固体をわかりやすく解説!第2類危険物の全物質
結論から言います 第2類危険物(可燃性固体)には7つの品名があります。この記事では全物質を個別に解説し、試験で狙われる「消火に水が使えるか」「水と反応するか」「色は何色か」を物質ごとに整理します。 最大のポイントは消火方法の使い分けです。赤りんと硫黄は水が使えますが、それ以外は基本的に注水厳禁。この違いを理解することが合格のカギです。 硫化りん(りゅうかりん)— 指定数量100kg 硫化りんは、りん(P)と硫黄(S)の化合物です。3つの種類があり、それぞれ性質が異なります。 物質外観融点 三硫化四りん(P ...
第2類危険物(可燃性固体)の共通性質と火災予防・消火をわかりやすく解説
結論から言います 第2類危険物は「可燃性固体」――つまり、火をつけるとよく燃える固体です。 第1類が「自分は燃えないけど他を燃やす酸化剤」だったのに対し、第2類は自分自身が燃える燃料。比較的低い温度で着火し、燃焼速度が速いのが特徴です。粉末状のものは粉じん爆発の危険もあります。 この記事では、乙種第2類(乙2)試験で問われる第2類危険物の共通性質・火災予防・消火方法をまとめて解説します。 第2類危険物の定義 消防法 別表第1では、第2類危険物を次のように定義しています。 消防法 別表第1(第2類) 可燃性 ...
硝酸塩類・過マンガン酸塩類・重クロム酸塩類ほかをわかりやすく解説!第1類危険物の個別物質②
結論から言います この記事では、第1類危険物のうち前回の記事で扱わなかった残り6グループを一気に解説します。 第一種(50kg):亜塩素酸塩類、臭素酸塩類 第二種(300kg):硝酸塩類、よう素酸塩類、過マンガン酸塩類、重クロム酸塩類 試験では特に「過マンガン酸カリウムの赤紫色」「重クロム酸カリウムの橙赤色」「硝酸カリウムと硝酸ナトリウムの潮解性の違い」が頻出です。色と潮解性の違いを意識しながら読み進めてください。 亜塩素酸塩類 — 第一種(50kg) 亜塩素酸ナトリウム(NaClO₂) 項目内容 外観白 ...
「芳香族・異性体・重合反応」ミニテスト10問 — 苦手克服トレーニング
甲種物化で登場する「芳香族化合物」「異性体」「重合反応」を10問でチェック。キシレンの異性体や付加重合・縮合重合の違いを整理しましょう! ミニテスト 10問 問1 ベンゼン(C₆H₆)の構造的特徴として、正しいものはどれですか。 (1)6個の炭素原子が直鎖状に並んでいる(2)6個の炭素原子が正六角形の環を形成し、すべての炭素間結合が等価(3)6個の炭素原子が三角形に結合している(4)二重結合が3つ交互に固定された構造 解答を見る 正解:(2) ベンゼンは6個の炭素原子が正六角形の平面構造をとり、すべてのC ...
「熱化学方程式・ヘスの法則」ミニテスト10問 — 苦手克服トレーニング
甲種の物化で頻出の「熱化学方程式」と「ヘスの法則」を10問でトレーニング。反応熱の符号ルール・生成熱・中和熱の計算をマスターしましょう! ミニテスト 10問 問1 熱化学方程式における「発熱反応」の反応熱Qの符号として、正しいものはどれですか。 (1)Q<0(負の値)(2)Q>0(正の値)(3)Q=0(4)符号は定まらない 解答を見る 正解:(2) 熱化学方程式では、発熱反応の反応熱Qは正の値(Q>0)で表します。逆に吸熱反応はQ<0です。化学反応式のΔHとは符号が逆になるので注意しましょう(ΔH<0が発 ...
「反応速度・化学平衡」ミニテスト10問 — 苦手克服トレーニング
甲種物化で差がつく「反応速度」と「化学平衡」。触媒・活性化エネルギー・ルシャトリエの原理を10問でマスター! ミニテスト 10問 問1 化学反応の速度を大きくする方法として、誤っているものはどれですか。 (1)温度を上げる(2)触媒を加える(3)反応物の濃度を高くする(4)活性化エネルギーを大きくする 解答を見る 正解:(4) 活性化エネルギーが大きいほど反応は起こりにくく、速度は遅くなります。温度上昇、触媒の使用、濃度の増加はいずれも反応速度を大きくします。触媒は活性化エネルギーを下げることで反応速度を ...









